第72小ネタ 「『運動』と『脳ミソ』の関係 その2」
〜 運動が活性化させるアナタの脳ミソ 〜


「あ〜…体育の後は,勉強にならないなあ〜」とか
「部活の練習ですっかりつかれて,勉強に集中できないなあ〜」とか
「テストのために体力温存!」とか
「運動で疲れたから一休みしてから…」とか
グチグチ,ゴニョゴニョと愚痴ることなく

「あ〜疲れた! けど,サッパリした!」
「今日も海馬君を,ちょっとだけ成長させたぞ!」
「さあ,次は勉強だ!!」
「あとは,勉強で海馬に知識を詰め込むだけだ!」

「うわっはっはっはっは…」

と…
脳天気に,楽天的に,積極的に,前向きに
「運動」や「勉強」に励(はげ)んでいる中学生諸君!!

アナタのやっているコトは
「大正解」なのである。



ほとんどの中学生は
「運動で疲れたから一休みしてから…」というように
運動の疲れを癒(いや)してから
勉強に取り組んでいることだと思う。。

つまり,
「疲れていては勉強がはかどならない」という
考え方である。

一見,まともに思えるこれらのことも
実は,とんでもない
「大誤解」だったりするのである。



2009年に発表された筑波大学の征矢(そや)教授の論文によれば
「ほどよい運動による疲れは,
勉強の効率をアップさせる」

らしいのである。

運動すると,当然,
心臓の動きは活発になる。
それにより,
血液の流れも活発になるのである。
すると,
に送られる血液の量も増え
脳ミゾの
「左前頭前野」という部分の働きが活発になるのだ。

この「左前頭前野」君は「認知」という
勉強にとっては重要な役割を担っているため
結果として
計算が速くなったり
モノを覚えやすくなったり
考えるチカラが増加したりする
のである。

すなわち…勉強がスイスイとはかどることになる。

もちろん,激しい運動や,長時間の運動の後は
身も心もグッタリ状態なので
勉強がはかどる…なんてコトはありえない。

あくまで
「適度な運動」というところがミソである。



「適度な運動」とは
軽いジョギングやなわとび
階段の上り下りなどであろうか…
腹筋や腕立て伏せ,スクワットなども有効であると考える。

要するに,自分の心臓がバクバクと
平静時よりやや速く動いている状態である。
(身体に持病があったり,体調が優れないときは無理しないように。)
(健康を損ねてしまっては「勉強」どころではないのである。)


そんなこんなの事情から
中学生にとって
「運動」は「勉強」の敵なんかでななく
「勉強」の友であり応援団でありサポーターなのである。
(サポーターというよりスポンサーなのかもしれない…)

勉強していて
無性に眠くなったり,集中が切れがちになったりしたとき
「適度な運動」をすることで
勉強するためのベストコンディションに復帰できるのだ。

もちろん,授業中の目立った運動は御法度(ごはっと)である。

眠いからといって…突然,スクワットなどを始めようものなら
先生の「特別な運動」のお世話になることになるので注意したい。

せめて,背筋をピンと伸ばした正しい姿勢をキープしたり
足の裏を床から数p浮かしてキープしたり
見たり書いたりする動作や用具の出し入れをテキパキと行い
発表するときは,サッと立ち上がったりすることで
運動神経を
常に刺激し続けることがポイントとなる。

すると,ホラ…見た目にも
「一生懸命勉強している」ように見え
「アッタマ,良さそ〜」に見えるワケである。



全国の約355万人の中学生諸君!!
「運動」を「勉強」の「友」とすべし…である。

A sound mind in a sound body.
”健全な精神は健全な肉体に宿れかし”
である。


ちなみにラテン語では
Anima Sana In Corpore Sano.
となる。
(読み方はワカラナイ…ラテン語は触ったコトもない)
各単語の頭文字だけを並べると…
あっ…あの会社だ…
へ〜…そうだったのか…シラナカッタ…



  

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