第71小ネタ 「『運動』と『脳ミソ』の関係 その1」
〜 運動が育てるアナタの脳ミソ 〜


いきなりの質問である。

「中学生諸君! 毎日きちんと運動しているかぁ?」

「毎日運動してます!」
キッパリ答えたアナタは
二重マル!

「ときどき運動してます…」
遠慮気味に答えたアナタも
なんとかマル

「あんまり運動してないな…」
目をそらすように答えたアナタは
バ〜ツ!

「え,勉強が忙しくて運動なんて…」
誇らしげに答えたアナタは
×××××××××バ〜ツなのである。



運動不足は敵であ〜る。

それも健康だけの問題ではない。
精神的にも勉強的にも
大敵なのだ!

全国355万人の中学生諸君!
「体力づくり」「健康づくり」
そして
「脳ミソづくり」「学力づくり」のために
毎日毎日,
「適度な運動」を生活パターンに取り入れるのである。



「毎日,部活やってるもん!」と
胸を張ってエバッているアナタも
「運動が脳ミソに対して,どのような働きをしているのか」を
キチンと知って運動に取り組むとよいのである。
そうすると,一つ一つの運動に
キチンと
が宿り
一層充実した運動になるのである。



それでは,「運動と脳ミソづくり」の関係を説明しよう。

認知神経学者のブレイクモア博士は
研究の中で「運動」と「脳」の発達について
様々な実験を行ったのである。
その中の実験の一つを紹介する。



日頃から
運動しているマウス
ほとんど
運動していないマウス
迷路に放ってみたらしい。

その結果,日頃から
運動しているマウスの方が
早く迷路から抜け出せたというのだ。


また,2種類のマウスの
脳を解剖してみると
記憶の大仕事を担っている器官「海馬」君の
神経細胞の数が異なっていたというから驚きである。

もちろん,
運動をしたマウスの方が
多くの神経細胞をもっていたのだ。

つまり
より
シッカリとした海馬君をもっていたワケである。

このことから,運動をするしないは
「脳ミソ」を育てることに大きく関係しているのではないか…
と考えられるのである。



「あ〜…だるいな…」とか
「きついな〜…」と言いながらも
必死に部活や運動を頑張ってきたアナタ!

アナタの努力と苦しみは,アナタの体力だけでなく
脳ミソにも大きくプラスに働いているのだ。



だがら…
「あ〜…体育の後は,勉強にならないなあ〜」とか
「部活の練習ですっかりつかれて,勉強に集中できないなあ〜」とか
「テストのために体力温存!」とか
「運動で疲れたから一休みしてから…」とか
そんなネガティブなコトを言ってないで

「あ〜疲れた! けど,サッパリした!」
「今日も海馬君を,ちょっとだけ成長させたぞ!」
「さあ,次は勉強だ!!」
「あとは,勉強で海馬に知識を詰め込むだけだ!」

「うわっはっはっはっは…」


たまにはポジティブに
「運動」や「勉強」に臨んでみてはいかがだろうか。



「だって…,疲れているのに勉強なんかできないよ〜

なんて,言っているアナタ…

それは,あなたの誤った思い込みであって
実は…全く逆なのである。
次回は,そんな「真逆のお話」である。

乞う御期待…である。



【参考文献】:「脳の学習力」S・J・ブレイクモア,U・フリス:岩波書店

  

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