第67小ネタ 「居眠り撃退法(その2)」
〜 上手な仮眠のとり方 〜


家で勉強しいて…のお話である。

襲い来る睡魔との戦いに
ありとあらゆる手段を講じたのに
それでもナントもならない場合…

そんな時には
「一時的に眠る」という手もある。
いわゆる
「仮眠」というヤツである。

しかし,この「仮眠」…
簡単そうでなかなか難しいのである。

「ちょっとだけ眠ろうかな〜」と思って横になる。
気がつけば朝になっていた…な〜んてコトはよくある。
まるでタイムワープしたような気分である。



部屋で仮眠中に母上様に踏み込まれ
「アンタ!寝てたね!!
と指摘されてしまう。

どう考えても言い逃れできない状況なのに
寝ぼけた頭脳はそういう判断ができない。
は?へ?ほ??」
「絶〜対に寝てないよ〜!?」

実に往生際が悪いのである。
後でたっぷり自己嫌悪に陥るのである。

また
ちょっとだけ寝過ごしただけで
余計に調子が悪くなることも多い。
「あ〜だめだ…こりゃ…やっぱり寝よう」といって
再び布団に潜り込んでしまうことになる。

なにしろ寝ぼけ頭の状態である。
「あとどれくらい勉強が残っているのか」
「今やらなければ,明日がどうなるのか」

といった大切なところまで思考ができなくなるのだ。

ついつい「楽」な方向へ転んでしまうコトになる。

南無阿弥陀仏…である。

理想的な
「仮眠」をとるのには
それなりの
知識と技術が必要なのである。



「理想的な仮眠のために」



まずは
「どれくらい眠るのか」である。
時間の問題である。

人により様々だと思うが
原則的には
10分から15分程度である。

「仮眠」は
とりあえず現在の眠気を追い払うことが目的である。

決して…
脳を休めたりエネルギーを充填するための眠りではないのだ。

それ以上眠ると
本格的な
「睡眠」の世界に入り込んでしまう。

一度「睡眠」に突入すれば
次に目を覚ますチャンスは90分後…と覚悟しなければならない。
また,その90分後のチャンスを逃すと
3時間は眠る続けるコトになる。

そんなコトなら
最初から「仮眠」ではなく
「睡眠」をとった方が
健康上はグンと効果的である。



さて,次は
「仮眠」の体制である。

理想的には
イスに座って眠るのが「吉」である。

ベッドや布団
またはソファーや床に横になるのは
絶対に避けたい。

こちらも
「睡眠一直線」の危険性を持つのだ。

勉強用のイスに座ったまま
背もたれを壁に押しつけよう。

後頭部と壁の間には
クッションとしてタオルをたたんだものをはさむとヨイ。

体重をイスの背もたれ
又は壁に預けて
イスに座ったまま目を閉じる…。

そのまま10〜20分間を過ごすのだ。



この体制だと
うっかり「睡眠」に入り込んでも
身体のバランスが崩れ
イスから転げ落ちるコトになる。


イスの周囲は整理整頓が必要である。
固いモノや危険なモノが放置してあれば
睡眠どころか「永遠の眠り」に入ってしまうコトになる。
十分に気を付けたい。


ちょっと痛い思いをするが
睡眠の谷底に転げ落ちる前に
自動的目を覚ますことになるのだ。

また,イスから転げ落ちるまではいかなくても
コックリコックリと来たところで
ハッと目を覚ますこともある。

そのときは
キッパリと目を開けて
洗面所の冷たい水で顔を洗うとヨイ。

一度,眠りの崖っぷちまで行っているので
冷水の刺激でスッキリと目を覚ますことができる。

ここで大切なのは
せっかく目を覚ましかけたのに
「あ…まだ5分しか寝ていない…」
「もうちょっと眠るか…」

絶対にそんなことを考えないコト
である。

5分間のウトウトでも
十分に仮眠の効果は期待できる。

すぐに洗面所に直行する
鉄のような意志をもっておくことが大切である。

でないと…またまた眠りの谷底へ転落してしまうのである。



さらに注意するなら
前かがみの姿勢での仮眠
とても
危険である。

机につっぷしたりすると
これまた布団に入るのと同然である。
下手すると明日の朝まで
その状態で眠ることになる。

睡眠不足だけでなく
筋肉痛や間接の痛み…
悪くすると風邪をひいてしまう結果になる。

是非ともイスに座って壁にもたれるような
不安定な姿勢で仮眠をとっていただきたい。



最後に…
そんな体制でも深い眠りに落ちてしまう人は
「仮眠」のことはサッパリと忘れていただきたい。

アナタはまだ
自分の眠りをコントロールする能力
が十分に育っていない人である。

目をこすりこすりしてでも目標を達成して
その後でジックリ眠りを楽しんでいただきたい。

いつの日か
自分の眠りをコントロールできる日を夢見て…


  

直線上に配置