第66小ネタ 「居眠り撃退法(その1)」
〜 同志を探せ! 〜


学校や家で勉強していると
突然
「睡魔」に襲われるコトがある。

「イカン!」と両目を見開き
グッと瞼(まぶた)に力を入れても
地球の重力のせいか…
はたまた
アナタの脆弱(ぜいじゃく)な精神のせいか…
上の瞼と下の瞼が
限りなく接近していくのである。



と気づくと…

ノートにはナメクジが通った跡のように
奇っ怪な文様が記され…

悪くすると,ノートはヨダレで
ベチャベチャになっていたりする。

まさに
修羅場である。



「あ〜…しまった!」
一瞬,我に返るのものの
次の瞬間には再び
恐怖の睡魔が襲ってくるのである。

そんなときは…
どうしようもない絶望感と
「いっそこのまま…」
という悪魔の囁(ささや)きの間で
アナタの心は朦朧(もうろう)としながら
溶けていくのである。

まさに恍惚(こうこつ)の世界である。



そこで今回は
そんな
「睡魔」への対処法を考えてみるのである



一番よい解決方法
「睡魔」のお誘いに乗っかって
そのまま眠ってしまうことである。

特に支障がない場合
「ちょっと寝るかぁ…」と言って
眠り世界に突入していくのが
ベストである。



しかし
「支障がある場合」
そうもいかない。

例えば
「授業中」とか
家で勉強していて
宿題や勉強
すべき内容が残っている場合である。

そんな場合に「睡魔」と仲良くなってしまうと
それはそれで「幸せな気分」になれるのだが
後々,
大きな代償を払うことになる。

成績の低下
先生からの有り難い御指導
一度染みついたらなかなか抜けない
「あとまわし病」「ものぐさ病」
だったりする。

やらなければならないコトがある場合には
なんとしても「睡魔」に
打ち勝たなければならない
のである。



そんなワケで,先ずは
「授業中」睡魔対処法である。

最も効果的な対処法は
「同志を探せ」
である。



アナタが
「とっても眠たい」と感じている授業である。
きっと他にも
「眠たい」と感じている仲間がいるハズである。

授業中の先生に怪しまれない程度に
アナタの周囲を見回して見るとよい。

かなりの高確率で
今にも睡魔に襲われそうな友達や
既に睡魔の餌食(えじき)になって
コックリコックリと
居眠りをしている友達を発見できるものである。

発見できたら
しばらくの間
その友達の様子を観察するとよい。

不思議なコトに
眠そうな人や,眠っている人を観察すると
ナゼか自分の眠気は吹っ飛んでしまう
モノである。

それほどまでに
居眠りをしている人間の様は
不安定で,滑稽で,スリリングなものである。

見ているだけで
ハラハラ・ドキドキになって
自分の眠気が飛んでいくのである。

自分の眠気が飛んでいったら
心に中で,その友達に両手を合わせるとよい。
「君の尊い犠牲は決して無駄にしないからな」
「友よ…安らかに眠りたまえ…」

である。



ああ…なんと非情な非人道的な睡魔対処法なのだろうか…。
そんなコトをしてまで
睡魔と戦わなければならないのかぁ〜。

しかし…蛇(じゃ)の道は蛇(へび)である。

ひょっとしてアナタは知らないうちに…
今までに何人もの眠い同志を救ってきたのかもしれないのである。
きっとアナタの「居眠り姿」は
世界人類の発展に大きく貢献してきたかも
しれないのである…

う〜…ん
なんとも複雑な思いである。


しかし,とりあえず,これで
アナタは授業中の睡魔と戦う術(すべ)を身に付けたのである。
「めでたしめでたし」で強引に終わるのである。



  

直線上に配置