第63小ネタ 「頑張れメッセージの受け取り方」
〜 「頑張れ」にキレそうになったなら 〜


定期テストや受験など
勉強に関係する大イベントを目前にすると
よく周囲の人が
「頑張れ」と声をかけてくれる。

親や先生であったり
近所のオジサン・オバサンであったりする。
時には友達や先輩・後輩などからも
「頑張れメッセージ」をもらったりするのである。

もちろん「頑張れ」は勉強に限ったコトではない。
私たちの周囲には実にたくさんの
「頑張れ」がある…

それは,さておき!!



自分の
調子が良いときには
「頑張れメッセージ」はとても有り難いモノだ。
やる気をますます
UPさせてくれるのである。

しかし,逆に…
自分の
調子が悪いとき
「頑張れメーセージ」をもらったりすると
なんとなくイライラ感が高まったり
2・3倍のプレッシャーを感じるコトになったりする。


周囲の応援が
「逆効果」になるワケだ。

さらに困ったコトに
「頑張れメッセージ」は
調子が悪い時にもらう場合が多いのである。

周囲の人々が
「よし,励ましてやろう」という気持ちで
プレゼントしてくれるのである。

本当にコマッタモノである。



「なんだよ! 人のコトだと思ってぇ!」

「気軽に『頑張れ』なんて言ってくれるよな!」

「もう頑張ってんだから,これ以上何をどう頑張るワケッ?!」


な〜んて
「逆ギレ状態」になってしまうのである。

周囲の人は
「善意」で頑張れメッセージを送っているのに
アナタが
「悪意」として受け取ってしまっているのだ。



こんな状態になることは
決してメズラシイことではない。

定期テストや受験は
ストレス満載であり
一種の
「極限状態」でもある。


そんな極限状態の中で
ヒトは時々…
トンデモナイ「考え方」をするのだ。
そして「善意」に対して「逆ギレ」が発生する。

一度「逆ギレ」が起こると
後は真っ逆さまにドロドロ状態に突入する。

友達や家族との関係が気まずくなったり
勉強への集中ややる気がキレてしまったり
開き直ってしまったり
挙げ句の果てに
自己嫌悪の湖にドップリと身を浸すことになる。


さあ,どうしよう…
できることなら善意の頑張れメッセージ…
「素直な気持ち」で受け取りたいものである。



「弓」を使って「矢」を射(い)る
「弓道(きゅうどう)」という武道がある。
御存知の中学生も多いと思う。

その「弓道」では
「頑張る」という言葉を
次のように解釈しているらしい。


「頑張る」とは・・・
「元」の「頁(ページ)」に戻って
「弓」を「長く」持つ

という解釈である。
なんだかクイズ番組の「漢字パズル」のようである。


「元の頁に戻る」とは
「初心に返る」・「基本を大切にする」

という意味である。


キリキリ…と力を入れて弓を引き
パッと矢を放ちたいところを
ググッと我慢して
しばらくの間,その苦しい体形をキープするらしい。

腕の筋肉が限界に近づき
プルプルッ,プルプルッと震え始める。
そこをグッと我慢する…。
呼吸もクックックッ!と乱れそうになるが
そこもググッと平常心で押さえ込む。

「まだまだ…まだまだ……」
という状態である。

これが
「弓を長く持つ」という状況である。


チョイと引いて,パッと放てば
とっても楽チンなのだが
それでは的(まと)に矢が当たらないらしい。

なんともかんとも
強靱(きょうじん)な体力と精神力を要するスポーツである。



つまり
「頑張る」
というのは
初心を大切にし
基礎や基本を大切にして
ジックリと粘り強く努力を重ねるコト…

という意味を持つのである。

そのように考えると
「頑張る」という言葉は
なかなか奥があって味わい深い言葉に思えてくるのである。



いつか誰からか
「頑張れ」と言われたら

「そうか,初心(目標)が大事なんだな」
「基礎や基本を疎(おろそ)かにしてはいけないな」
「粘り強く…か」


「よし! もう一頑張りいってみようかぁ!!」

…となるワケである。

そうなると
やる気アップ!!
勉強効率アップ!!!

そして何より「頑張りメッセージ」をくれた人への
感謝の心がアップ!アップ!!アップになり
ついでにアナタの好感度もアップするのである。



さあ,心の奥に刻み込もう。

「頑張る」
とは…
「元の頁に戻って弓を長く持つコト」
である。



  

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