第59小ネタ 「早起きは三文の得」
〜プラスな気分がプラスな結果をもたらす〜


「早起きは三文の得」

昔からある諺(ことわざ)である。

「はて…三文とは,いったい今のお金でいくらだろう?」
そう考える中学生も多いことと思う。

昔のお金と今のお金の価値を
単純に比較することは難しいが
あえて例を挙げるならば
江戸時代の元禄で「かけそば」が1杯8文とあった。

おおよそ3日早起きをすれば
一杯の「かけそば」が食べられる計算になる。

まあ100円から200円くらいの価値だろうか?


「ほほ〜う。一回早起きをすると100円儲かるのか」
「1週間で700円,1か月で3000円,1年で36500円…」
「なかなか結構な稼ぎじゃないか…」
「明日から早起きしよう〜っと」


コラコラコラ!

早起きをしたからといって
本当にお金が貯まるわけではないのである。

「な〜んだぁ! そんれならやめよ〜っと」

コラコラコラコラ!!

ナント現金な中学生じゃ!

ちょっとコチラへ来てシッカリ話を聞くのである。



「早起きは三文の得」というのは

「朝早く起きると健康にヨイよぉ」
とか
「他人様が”勤勉だなぁ”と思ってくれて印象が良くなるよぉ」
とか
「何らかの得があるのだよぉ」
という意味である。
・・・・・・


「本当かな?」
と思う中学生は一度早起きをしてみるとヨイ。
…といっても…
2時間も3時間も早く起きてはダメである。

無理な早起きは睡眠不足を引き起こし
一日中,頭がぼ〜っとして
「三文の得」どころか大損害を被るコトになる。

まあ,最初のウチは
15分から30分程度の早起きが
無難なトコロである。



そして
実際に早起きできたなら
必ず次の言葉を唱えてもらいたい。

「あ〜よく寝たなあ!!」
「よし,今日も1日頑張るぞぉ〜!!」


ココがポイントである。

どんなに目覚めがつらくても
寝ボケていても,「まだまだ寝たい」と思っても

無理して強引にでも
「あ〜よく寝たなあ!!」
「よし,今日も1日頑張るぞぉ〜!!」

と声高らかに「宣言」することである。

それによって
朝の気分が少しだけプラスになる。


時間ギリギリに起きて
眠い目を擦りながら
「あ〜眠いなあ…やだなあ…」
「今日も学校か…塾もあるしなあ…」
「早く休みにならないかなあ…」

そんな重たい気分で朝を過ごすより
はるかにプラスの気分になる。



朝食のテーブルに付いたら
両手をパチンと合わせ元気な声で
「いっただきまぁ〜す!」

ひとくち食べたら
「うん,おいしい〜!!」
これで,お母上もお父上もニコニコ気分である。

無理にでもイイからやってみるべきである。
ウソでもイイから言ってみるべきである。

朝から自分のテンションが
ジワジワ〜と上がってくるのがわかる。



そんな気分で家を出る。

天気がよければ
「うわぁ〜今日は最高の天気じゃん!」

雨がジョボジョボ降っていたら
「お〜!なんと素敵な自然の恵みじゃ!」
「植物たちも大喜びだぁ〜!」

な〜んて,ちょっと崇高な人物を気取ってみる。

近所のオバサンがゴミを出していたら
「おっはようございま〜す!!」

学校に着く頃には
アナタの気分は
最高潮に達しているハズである。

そして
授業に臨むのだ!



プラスな気分は
プラスな結果を生み出す。

プラスな結果が出ると
さらにプラスな気分になる。

そしてそのプラスな気分は
さらにプラスな結果をもたらす…。


ちょっとした早起きが
ちょっとした掛け声が
ちょっとした挨拶が
その日の
午前中の気分を支配する。

午前中が支配できれば
午後はその勢いで一気に流れていく。



まだまだ
「ウソだ…」と感じるならば
絶対に一度は試してみられたい。
そして比べていただきたい。

強引に早起きしてハイテンションで生活するのと
寝坊で始まりグダグダ,ダラダラと生活するのと
いったいどちらが
「お得な結果」をもたらすのか。

「わかっちゃいるんだけどね…」

そんな言葉が聞こえてきそうである。

では,改めてアナタに質問するのである。
「アナタの朝寝は,アナタに何をもたらしてくれましたか?」

「爽快な目覚め」ですか?
「満足感」ですか?
「調子の良い1日のスタート」ですか?
それとも「素晴らしい成果」ですか?
ってね!!



そして
「早起きしても苦にならない習慣」を身に付けることは
まさに
一生の財産を築くことになるのである。

あれ?ついさっき
「 早起きをしたからといって本当にお金が貯まるわけではない」
と言ったばかりなのにね。
本当に「まくべん」っていいかげんだね!


その話は,また次話で…

早起きし,刮目して待て!!
「刮目(かつもく)」…う〜ん勢いのあるイイ言葉だね〜
え? 意味?
それは辞書で調べるのである。



  

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