第54小ネタ 紙の大きさの表し方3
 〜 「A版」と「B版」のアスペクト比の正体 〜



前話で「A版」「B版」の
不思議なアスペクト比についてお話した。

「A版」も「B版」も
2つに分けても分けても
その縦横比(アスペクト比)は変わらなかった。

今回は,その「種明かし」・・とまではいかないが
考えるヒントを紹介しよう。



ここの1枚の「A4」用紙がある。





「A4」用紙を,青い線で折り返すと・・




こんなふうになる。
本当は角がピタリと合うように折るのだが
あえて分かりやすいように
少しズラして折ってある。




このときの
緑色の線に注目である。
「A版」「B版」の規格の用紙は全て
2本の緑色の線が
同じ長さになるのだ。



つまり,用紙の短い辺の長さを
「1」とすると
長い辺の長さは
(ルート2)の長さになっている。
あの「ヒトヨヒトヨニヒトミゴロ」なのだ。

中学1年,2年の諸君には
「1,414」
と紹介しておこう。


3年生の諸君は
後はルートを使って計算していけば
何回2等分しても
アスペクト比が変わらない
「A版」「B版」の規格の謎が解けるハズである。



ホラね・・・
「ルート」って,こんなところにも役に立つのよ!

それにしても
この
「A版」「B版」の規格
知れば知るほど
奥が深いのである。

理解できればの話であるが・・・


  

直線上に配置