第47小ネタの2 「おいしい睡眠の方法 2」
〜 目覚めのタイミングを考える 〜
前話で
「レム睡眠」
と
「ノンレム睡眠」
について考えた。
「やや深い眠り」の「レム睡眠」
「とても深い眠り」の「ノンレム睡眠」
どちらも私たちの心と体に重要なものであることは
十分に分かってもらえたと思うのである。
そして
今回のテーマが
「心地よい目覚め」
である。
人間は睡眠状態に入ると
いつか必ず「目覚める」のである。
「朝」の来ない「夜」はないし
「目覚め」の来ない「睡眠」もない。
仮にあるとすれば
それは「人類の終わり」であり「人生の終わり」である。
あ〜〜・・・なんだか
ブラック
になってしまった。
それは,さておき!
どうせ目覚めるのなら
少しでも気持ちよく目覚めたい
ものである。
父上,母上から大声で起こされ
ダルい体と脳みそを引きずりながら
ボサボサの頭をポリポリやって
半分死んだようなウツロな目で
亡霊のように目覚めるのはいただけない。
予定の時刻にパッチリ目が覚め
スキッと起床し
ベッドや布団の整頓をし
さっさと着替えて
家族に「あはよう」のあいさつをする・・・。
もちろん
昨夜の勉強内容は
頭の中にバッチリである。
是非とも,こんな目覚めを手に入れたいモノである。
以前,「○時に絶対起きるぞ」と決意し
精神力と集中力で起床する
「自律起床」
の紹介をしたが
それに加え
前話で触れた
「レム睡眠とノンレム睡眠の周期」
を
応用してみるのも効果的である。
少し詳しく説明していくのである。
「目覚め」が
ドロ〜ン
となるのか
スッキリ
となるのか
それは
目覚めのタイミング
が大きく関係している。
深い眠りからの「目覚め」はドロ〜ン
となり
浅い眠りからの「目覚め」はスッキリ
となる。
下の図を見てもらいたい。
黄色の星印は
目覚まし時計が鳴った時刻と考えてもらいたい。
眠りがとても深い状態から
一気に「目覚め」の状態に引き戻されることになる。
分かりやすく言えば
「よく眠っている状態から強引に起こされた」
ケースである。
この場合
最悪の目覚め気分
を味わうことになる。
それとは別に
比較的,浅い眠り(レム睡眠)の状態のときに
目覚ましが鳴れば
気分良く「目覚め」を迎える
ことができるのだ。
最初のグラフに比べて
睡眠時間は45分間ほど短くなっているが
それでも
スッキリとした目覚めを味わうことができる。
一日を快適にスタートできるわけだ。
つまり・・・
自分が毎朝起きなければならない時刻に
「レム睡眠」のタイミングが合えば
理想的な「目覚め」が期待できるのである。
そこで,ちょっと計算してみよう。
前話で紹介したが
「レム」と「ノンレム」の周期は
だいたい平均で90分間
である。
人によって60分間〜120分間の幅があるらしいが
最初は,とりあえず90分間で計算してみよう。
一晩に4〜5回の周期でレムとノンレムが入れ替わるので
90分間×4周期・・・6時間
90分間×5周期・・・7時間30分
だいたい,6時間前か7時間30分前に
睡眠に入れればよいことになる。
6時起床を目指した場合
前日の夜12時か10時30分に
睡眠に落ちるのが理想的になる。
「布団に入って30分は寝付けない」と言う人は
11時30分か10時に布団に入れば良いことになる。
ただし
睡眠の周期には個人差がある
ことをお忘れなく。
何回か自分の体で実験をして
自分の理想の睡眠時間を探し出してもらいたい。
そのとき
起床時刻は一定にした方が良い。
規則的な生活のリズムを大切にするためだ。
就寝時刻の方を,変化させ
自分に適した睡眠時間を見つけ出すのだ。
そして,いつの日か
「スッキリとした目覚め」を実感できるようになれば
人生最大級の宝
を手に入れることになる。
なにしろ
人は人生の30%以上の時間を
眠って過ごすのだから・・・。
そして
めでたく平均寿命まで生きたとして
アナタには
あと約30,000回程度の「目覚め」が待っている。
3万回のうち,2万4千回くらいは
スッキリした目覚めを迎えたいモノである。
う〜ん・・・ここまで考えると・・・
眠りって,結構,壮大なスケールなのである。
まだまだ,つづく・・・
多分・・・