第44小ネタ 「はなし言葉には理論を乗せられない」
〜 大事なコトは必ず書いて「詰め」よ 〜



前話で「文字には気持ちを込められない」と書いた。

「絶対に込められない」というわけではない。

「込めにくい」
「込めるのがとても難しい」
という意味である。



逆に「はなし言葉」に込めにくいものもある。

「理論」や「理屈」である。



例えば・・・
一次方程式の解き方を
話し言葉だけで友達に説明することは
たいへん難しいのである。

紙に式を書きながら
「あ〜してね・・・こ〜なるとね・・・」
と説明していけば
なんとか解き方を説明できる。

しかし

紙や鉛筆を使わずに
オシャベリだけで説明するのは
これまた「至難のワザ」なのである。



だから先生方は
オシャベリだけで授業はしない。

黒板を使い
チョークを使い
教科書の図やビデオや実物
パソコンやプロジェクタを使うのである。

同時に体を動かし
顔の表情や声の調子を変えて

まるで
俳優さんのように授業を進めるのである。

先生の動きをジックリ観察すると
結構,エンタに気を遣っていることがわかる。

(先生方,本当に,お疲れ様・・・なのである。)

オシャベリだけで授業を進める先生がいたら
要注意である。



それはさておき

先生方が

話し言葉だけで
勉強の内容を伝えられない・・・
ということは

アナタ自信が
勉強の内容を
どれだけ理解したか・・・を

「はなし言葉」だけで判断するのは
とても危険である。




別な言い方をすれば

今日の授業の内容が
ちゃんとわかっているかどうか
それを確かめるのは
「思い返す」だけではダメなのである。

わかっているかどうか
確かめるためには
必ず「書き出す」ことが重要なのだ。


実際に書いてみて
書けるか・・・どうか・・・が

わかっているか・・・いないか・・・の
判断基準なのである。


新出漢字を見て
「あ〜コレね。今日,習ったね。ちゃんと覚えているよ。」
で終わってしまってはイケナイのだ。

本当に覚えているか
「実際に書いてみる」ことが重要である。

書いてみて・・・書けなかったら
「わかっていない」
「覚えていない」
「できない」

なのである。



数学の問題にしても・・・然(しか)り。

英単語にしても・・・然り。

社会の問題も,理科の問題も・・・
当然のことなのである。

「書いて確かめる」は
勉強の「詰め」なのである。


テストの答案が返されたとき
先生から
「お前,ツメが甘いなぁ〜」
と言われた場合
「お前,最後の書いて確かめていないだろう」
と考えた方がよいのである。



あ・・・指先の「ツメ」は
きちんと短く切っておくべきである。

「まくべん」は,中学生の妙に長い爪は
大キライである。

余計なお世話か・・・っ?


  

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