第43小ネタ 「文字には気持ちを込められない」
〜 チャットやBBSでのトラブルを考える 〜



ネットの世界では,よく起こるトラブルである。

チャットや掲示板で
ささいな発言から
大ゲンカに発展してしまうことがある。



例えば

Aさんの書き込みにBさんが

「あ,そう」

とレスを書き込む。

すると
Aさんはムカついてしまうのである。

なんだか,バカにされたような気分になるからだ。



これがAさんとBさんが
「会話」をしている場合には
こんなトラブルは起こらない。

なぜか・・・

相手の顔や声色,表情,体の動きなど
様々な要素から
「あ,そう」の意味を探ることができるからだ。



冗談で言っているのか

本気でバカにしているのか

軽く相づち程度の意味を持っているのか


私たちは瞬時に「判断」ができるのである。

「人間ってスゴイな〜ぁ」である。



ところが
文字情報の場合は
そうはいかないのである。


読む人は「あ,そう」の一言を複雑な思いで読む。

読む人の精神状態が不安定なら
「攻撃的な言葉」として受け取ってしまうこともある。

「なんだろう・・・このコメントは・・・」

「いったい,何が言いたいのだろう」

「本気で,同意してくれてるのだろうか・・・」


そんなこんなで,複雑に読み取ってしまうのである。

悪く表現すれば
「勝手に解釈してしまう」のである。

長文なら,まだ救いがある。

気になる言葉の前後から
なんとか相手の気持ちを察することができるからだ。

しかし,そのテクニックも
社会的に発展途上の中学生は
「至難のワザ」
と考えた方が良い。

小説家や評論家などといった
文章を商売にしているプロでさえ
文字に気持ちや心を込めるのに
大変なご苦労をしているのだ。




そんなこんなで考えてくると
「文字に自分の気持ちや心を乗せる」ことは
さらに「至難なワザ」なのである。

手紙を含めて,チャットやBBSへの書き込みは
十分に注意した方が良い。

自分の書いた文章に
自分の言いたいことがキチンと書かれているか・・・。

誤解を受けないように配慮(心配り)しているか・・・。

タメ口になっていないか・・・。

読んだ人が「不快」に思わないか・・・。


数回は読み直して
それから相手に送るようにしたい。

そんなこんなの自覚を持って
紳士らしく淑女らしく
ネットの世界を渡り歩いていただきたいモノである。

そして,それは
これからのネット社会で生きていくアナタ達にとって
「必携の技」
なのである。


あ・・・ずいぶんと偉そうなコトを言ったが
「まくべん」もよくトラブルを起こす。

まだまだ修行中の身である。

自壊・・・自壊・・・



  

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