第39小ネタ 「寒〜い部屋での暖房法」
〜 心頭滅却すれば氷も又温かし・・・か?〜



「心頭滅却すれば火も又涼し」
(しんとうめっきゃくすればひもまたすずし))

無念無想の境地(心を静める)にあれば
どんな苦痛も苦痛と感じない。
という意味である。

1582年,甲斐(かい)国の恵林寺が織田信長に焼き打ちされたとき
そのお寺のお坊さん快川(かいせん)がこの言葉を残して焼死したという。

壮絶な言葉である。

炎に包まれながら,こんな言葉を発するとは
さすが,修行を重ねたお坊さんである。
ご冥福を祈りたいモノである。



しかし,「まくべん」には
そんな強靱(きょうじん)な精神は微塵(みじん)もない。

夏の暑さはイヤであるし
冬の寒さもダイキライである。

夏はクーラーや扇風機を求めてさすらい
冬はこたつの中で丸くなりたいのである。



さて,家で勉強をしている時に暑さ寒さは強敵である。

暑さは,なんとか根性でしのいだとしても
寒さは,なかなか思うにまかせないのである。

ついつい,勉強している部屋に
暖房を入れたくなる。

しかし,この暖房機器
意外に
「勉強の強敵」になってしまうこともある。

部屋を暖めすぎると,勉強の効率がダウンするのである。

いわゆる「睡魔に襲われる」とか
「ホンワカ気分になる」状態である。

部屋の暖めすぎには,十分注意したい。

では,どんな「暖房」がベストなのか?
今回は,それを考えるのである。



先ずは,ひとつの四字熟語を紹介する

「頭寒足熱」

(ずかんそくねつ)と読む。
間違っても(とうかんあしねつ)と読んではイケナイ。

これは勉強に最適な暖房の方法をズバリと表現した言葉である。

つまり

勉強するときは,足もとを温かくしなさいよ・・・
頭の部分は,温かくしてはイケナイよ・・・

という意味である。



寒いときに,全く暖房が無いと
身体全身がガタガタ震えて,なかなか集中できない。

かといって
部屋をエアコンやストーブで
ガンガンに暖めると
先ほどの「頭がボ〜っとする状態」になってしまうのである。

これらのことから

理想の暖房法は
寒い部屋で,エアコンやストーブは使わず
少々厚めの服を着て
下半身には毛布などをかけたり巻いたりする。


という方法が考えられるのである。

ちょっと窮屈(きゅうくつ)な感じがするが
机に向かって勉強するときには
これがベストなのである。



「しかし,机に座ってばかりの勉強ではない・・・」
という人もいる。

「せっかくのエアコンやストーブがモッタイナイ・・・」
という人もいる。

「私は少しでも寒いとまったくダメ・・・」
という人もいることだろう。

そこで,暖房機器を使う場合は
温度設定を「低め」にセットしておくのだ。

「これで快適」と感じる温度から
2〜3度程度,低めに設定してもらいたい。




温度設定の機能のない暖房機器は
定期的に窓を開けて,外の空気を取り入れ
リフレッシュすると良い。


休憩時間にやると,気分もリフレッシュされ
次の勉強に集中しやすくなる。



また
石油やガスを使用する暖房機器には要注意である。

締め切って使用すると
空気中の酸素が少なくなり
二酸化炭素が増えてくる。

これは,脳の働きに最もマズイことなのだ。
定期的に空気を入れ換えるべきである。



さらに,インフルエンザのウィルスは
「温かい乾燥した環境」が大好きである。

石油やガスを使った暖房機器を
締め切った部屋で使用するのは
自殺行為である。


最悪,不完全燃焼を起こして
一酸化炭素が発生すれば
ホントに死んでしまうから
十分気をつけたい。


一酸化炭素中毒はホントにコワイのである。
「気がついたら死んでいた・・・」
冗談のようだが,これはアリの世界である。



これらの注意が守れないのなら
全ての暖房機器の使用を即刻中止し

先のお坊さんのような心境で勉強すべきである。

「心頭滅却すれば氷も又温かし」

ちなみに,快川さんは
言葉を残した後に死んでしまっているので
あまり,あてにはできないのである。

「心頭滅却すれば火も又涼し」の言葉の後
生きていたなら「これはスゴイ」と思ってしまうのだが・・・

どうやらエスパーではなかったようである。



  

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