第36小ネタ 「クイズ まくオネア」
〜 四択問題を考える その1 対処法 〜



いきなり【問題】で恐縮である。

次の植物のうち,種ができないモノはどれか?
 A ヒマワリ
 B チューリップ
 C アサガオ
 D ヒガンバナ

ふぁいなるあんさぁ〜・・・である。



テストで四択問題に出会うと,なぜか「ホッ」とする。

記述問題に比べて,「なんとなく答えられそうな」気がする。
分からない場合でも,サイテー25%は当たりそうな気がする。

それに比べて,記述問題の方は,「気が重く」なるのである。
分からなければ,手も足も出ないような気がする。

四択問題は,気軽に考えられ,気軽に答えられそうな問題である。



だが,しかし

四択問題をナメてはイケナイのである。

四択問題には,様々な仕掛けやワナが隠されている。

問題を作った人の,様々な考えが隠されている。

うっかり答えると
問題作者の
「思うツボ」にはまってしまうのである。

まるで「羊の皮をかぶったオオカミ」である。



しっかりとした
「対処法」と「反省法」を
身に付けておきたいものである。



四択問題に出会ったら
先ずは
「何の目的で,この問題が出されたのか」を考えてもらいたい。

四択問題の前後の問題を,よく観察し
「なぜ,ここでこの問題が出されたのだろうか」
「先生は,私の何を試そうとしているのか」

と,しばし考えてもらいたい。

もちろん,「問題が出された意味」は
分からなくても大丈夫なのである。

交通量の多い交差点に進入するとき
一旦停止して
左右の安全を確認するのと同じ行為と思えばよい。

ワナに引っかからないための心得である。



四択問題への対処法は
ズバリ
「消去法」が有効である。

ただし・・「これは違うな・・・これも」と
ポンポンポンと消していく中学生がいるが
これは,危険である。

ワナに引っかかりやすいタイプの中学生である。



では,どうするか・・・

大切なことは
「4つの中からひとつを選ぶ」という考えを捨て

「4つの問題をひとつずつ解いていく」という慎重さである。

最初の問題を例にとれば

次の植物のうち,種ができないモノはどれか?
 A ヒマワリ
 B チューリップ
 C アサガオ
 D ヒガンバナ

ではなく

 問題1 ヒマワリには種ができるか。
 問題2 チューリップには種ができるか。
 問題3 アサガオには種ができるか。
 問題4 ヒガンバナには種ができるか。

となる。

そして
「ちがう」と判断したモノを「消去」していくのである。



なんだか,ややこしくメンドウに感じるだろうが
分からなければ,分からないなりに
正解確率をアップさせることにつながるのである。


この問題の場合,最初の方法で解くと・・・だいたいこうなる。

「楽勝じゃん,チューリップは球根でしょ」
「ふぁいなるあんさぁ〜・・・B!!!」


だから言わんこっちゃないのである。



ヒマワリの種は小学生のころに見たことがある。
こりゃ違うな。(消去)

チューリップの種は見たことが無い。
あれは球根を植えたっけ・・・でも「種」は見たことがない。
「種」があるかないかは「不明」だな。
これは保留だね。

アサガオは・・・種だよね。これは自信あり(消去)

ヒガンバナは,どうなんだろう。分からない。(保留)

すると,正解は「チューリップ」か「ヒガンバナ」

どっちだろう・・・迷うな・・・




こんな場合は,
もうひとつの「四択対処法」がある。

それは
「間違いには間違いである根拠が必ずある」
である。


先の問題で考えるなら

ヒマワリの種は見たことがあるから「マチガイ」なのである。
アサガオの種も同じである。

しかし
チューリップの種は「見たこと」がない。

「見たことがある」は
根拠になるが
「見たことがない」は,
根拠にはならないのである。
「球根で植えるから」というのも
根拠にならない。
なぜなら
球根で植えても種ができるかもしれないから・・・である。

ヒガンバナの場合は「よく分からない」からどうしようもない。

やはり,正解はBかDとなる。


フィフティー・フィフティー状態である。

ここまで考えて分からないのだ。

あとは,いさぎよく,どちらかに○を付ければよい。

正解率は50%となる。



さて,ココまで読んで
「なんだ,結局,正解を見つける方法はないのか」
と,ガッカリした読者もいるだろう。

当たり前である。

正解がズバリと分かる方法などは・・・ない
のである。

ただ
四択問題を「簡単」の考えてはいけない・・・
それが分かっただけでも,十分である。



最後にもう一度書くのである。

「間違いには間違いである根拠が必ずある」

そして,これは
「四択問題反省法」
最重要キーワードになるのだ。



ところで
最初の問題の正解が気になるのである。

ふぉふぉふぉ・・・

教えないのである・・・


意地悪まくべん


  

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