第34小ネタ 「社会の中心で地図をひろげる 2」
〜 教科書・地図帳往復勉強法(歴史・公民編) 〜


「社会の中心で地図をひろげる1」では
地理の勉強における地図帳使い方をお話しした。

ここでは,「歴史」と「公民」での
地図帳の活用法について話を進めるのである。



話の中身は簡単である。

「歴史」の勉強にも
「公民」の勉強にも
「地図帳」をドンドン活用しなさい・・・

これだけである。



歴史的な出来事や事件
それがドコで起こったのかを地図帳で確認する。

四大文明はドコで発生したのか・・・

歴史の教科書には資料となる小さな地図が出ている。

しかし,それで安心してはイケナイのだ。
「地図帳」を開き,実際に場所を確認してみる。

周囲の都市や山や川の名前
地形の特徴・・・などなどを自分の目で確かめてみるのだ。



公民でも同じである。

リンカーン大統領が演説したゲティスバーグはドコか。
国連の本部があるニューヨークはドコか。
国際連合憲章の調印されたサンフランシスコはドコか。
EUとはどの国々か。
NATOとはどの国か。

等々である。



是非とも・・・
社会科勉強の中心に「地図帳」を置いてもらいたい。

次の図を見て欲しい。



社会の各分野は,それぞれ「地図帳」とつながっている。

どの分野でも「地図帳」と深くつながることで
最終的には
「地理」「歴史」「公民」がしっかりつながるのである。

そうなのである。
それこそ
もっとも重要なところだ。

中学に入って「社会科」は3つに分離した。
それは,それぞれの領域を詳しく勉強するためである。

しかし

最終的に3つの分野は
再び合体する必要があるのだ。




ニュースで流れてくる様々な事件や情報を理解するには
「地理的知識」だけではダメなのである。
「歴史的知識」だけでも
「公民的知識」だけでもダメである。

3つの領域の知識が「合体」して
初めて理解できる事柄なのだ。

「地図帳」が「合体」の強力な接着剤となるのである。



確かに,地図帳をいちいち開くのは,メンドウである。
だが,少し考えて欲しい。
メンドウだから「勉強になる」のである。

「地図を見ると世界が見える・・・」

当たり前の言葉のようだが

「見える世界」は,人によって大きく異なるのである。

より広い,より深い「世界」が見える人になってもらいたい。



  

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