第33小ネタ 「社会の中心で地図をひろげる 1」
〜 教科書・地図帳往復勉強法(地理編) 〜


「社会の中心で地図をひろげる」
社会科勉強法のひとつである。
それも,基本中の基本である。

名付けて「社中(しゃちゅう)」
・・・・・・言いにくい・・・・・・
ついでに「言いにくい」という言葉も,とてもイイニクイ・・・




小学校時代には「社会科」一本だけだったものが
中学校では3つに分かれる。

「地理」と「歴史」と「公民」である。

まるでアニメや特撮映画に出てくる
分離合体型戦闘メカのようである。
分離合体型戦闘メカの有効性への疑問については
少々ウルサイ「まくべん」であるが
今回は,あえて論議を避けるのである。
機会があれば「勉強でお遊び」で紹介したい。




さて,「地理」「歴史」「公民」を勉強する際に
常に活用して欲しいモノが
「地図帳」である。

それも,「地図帳」を
是非とも「社会科」の中心に置いてもらいたい。

「地図帳」は,決して社会科の教科書の付録ではないのである。

それどころか
社会科で使用する教科書の中で
最もお値段が高いのである。
ちなみに「地理」「歴史」「公民」の教科書は
1冊700円程度であるのに
地図帳は1000円以上もする。

また,この価格は,中学で使用する教科書中
最も高価なものなのである。

キングオブ教科書である。
詳しいことは「勉強小ネタの第13小ネタ」を読んで頂きたい。



さてさて,「社会の中心で地図をひろげる」である。

まず,「地理」の勉強に「地図帳」が必要なことは
多分,誰でも分かると思う。


しかし
「有効な活用」となると,かなり怪しい・・・。



アナタは先生が
「は〜い,地図を開いて・・・」
と,
言ったときだけしか地図を開いていないのではあるまいか。


自分から,自分の意志で「地図帳」を開いたことがあるのだろうか。

なければ・・・要注意である。



教科書を読んでいて,知らない国や都市の名前が出てくる。
「おや,これはドコにあるのかな」
そんな疑問で「地図帳」を開く。

テスト勉強をしていて,山や川の名前が出てくる。
「あれ,この山はドコだったっけ」
そんな疑問を「地図帳」で解決する。

実は,この
「教科書」と「地図帳」
「問題」と「地図帳」
の「往復」が重要なのである。




教科書を読んでいて「ニューヨーク」が出てくる。
「波田陽区」ではない,「ニューヨーク」である。
「波田陽区」は,教科書には出てこない・・・

「ニューヨークかぁ,聞いたことがあるな」と思うのは結構である。

そこで,そのまま教科書を読み進める・・・。

そんな勉強を繰り返していると
永久に「ニューヨークがドコにあるのか」一生ワカラナイままである。

「ニューヨーク」という街の名前を知っていても
場所を知らない「大人」は結構多いのである。
なんなら,家の人に聞いてみると良い。
たぶん「ナットク」するハズである。




逆に地図を開いて場所を確かめると
「ニューヨーク」の位置だけではなく
ニューヨーク周辺の地形まで見えてくる。
周辺にはフィラデルフィアやボストン
ワシントン等の大都市があること。
アパラチア山脈の北端に位置すること。

などなどである

ついでに言えば,テストで胸を張って
「アメリカ合衆国の首都はニューヨークである」
などと,大ボケ解答をカマすこともなくなるのである。

「地名や国名が覚えられない」と言う人のほとんどは
「教科書」と「地図帳」の往復勉強をしていない人である。



さらに,何度も何度も地図帳を開く勉強をしていると
自然と
頭の中に自分だけの「地図帳」ができてくる。
これが社会科の勉強では
最大の武器となる。

「地理は得意だ」と言う人は,「頭の中の地図」ができている人であり
「地理は苦手だ」と言う人は,「頭の中の地図」を持っていない人である。

「頭の中の地図」は,アナタにとって「一生の財産」となるのである。
「死ぬまで役に立つ」と,肝に銘じておくのだ。



いいだろうか・・・。
地理の勉強中に「あれっ」と思ったら
メンドウでも「地図帳」を開くのである。




・・・あ・・・「歴史」と「公民」はどうなのか・・・

それは
「社会の中心で地図をひろげるPART2」
でのお話となる。


  

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