第31小ネタ 「平均点の正しい使い方」
〜 超えたら考え方をチェンジ! 〜
「平均点」・・・なんとも気になる言葉である。
テストの結果が帰ってくると,先ずは気になる「平均点」
さて,その時の心の中は・・・である。
自分の得点が「平均点」を超えていると
妙に安心する。
それも,ギリギリで超えていると
なんだかホッとする。
逆に,自分の点数が「平均点」を下回っていると
なんとも言えない不安に包まれる。
この気持ちの変わり様は何なのだろうか。
こんな考え方がある。
「平均点は下を見て安心するための数値である」
分かりやすく解説するとこうなる。
平均点にこだわっているうちは成績は伸びない。
なぜなら,平均点を超えた人が
「ああ,よかった。ボクの下にはまだ半分以上の人がいるんだ」
と安心するための数値なのである。
逆に,平均点を下回った人が平均点を見たとき
「オレはなんてダメなやつなんだ。」
「でも,下にはまだ何人かいるから安心かも・・・」
そして,最も下の人は「平均点」なんか見ないのである。
自分が一番下だから,順位なんて関係ないのである。
さて,こうして「平均点」を考えたとき
なんだか「百害あって一利無し」のような感じである。
そうなのだ。
深く考えず,中途半端な気持ちで「平均点」を使うと
勉強に対する気持ちがなくなってしまうのである。
では「平均点」を,どのように考えれば良いのだろうか。
「まくべん」ではこう考える。
「平均点」は「得失点の見方を変える基準点」である。
言葉がややこしいので,これもまた解説しよう。
自分の得点が「平均点」を下回った人は,こう考えると良い。
「ワタシは今回のテストで○○点を獲得した。」
「ワタシは○○点分の努力をしたんだ。エライエライ」
そこで
「まだ,やればできるかもしれない」と
明日からの勉強に力が入るのである。
自分の得点が「平均点」を上回った人は,こう考える。
「ワタシは今回のテストで○○点を失った」
「○○点分の努力が不足していたんだ」
そして,失点部分の復習に力を注ぐのである
つまり,平均点を超えたか,超えなかったかで
自分の点数を「得点」として見るのか
「失点」として見るのかを切り替えるのだ。
これだと妙な安心感に浸って,油断したり
絶望感に襲われて
やる気を失ったりすることが無くなるのである。
早い話が「もっと頑張らなければ」という
テスト終了後の理想的な気分にさせてくれるのである。
ほとんどの人間は,ほめることで伸びる。
平均点を下回って,決して他人がほめてくれなくても
自分で自分をほめればよい。
絶望よりも希望の方が
次のチャレンジに
少しでも良い結果をもたらしてくれるものである。
さあ,がんばろう・・・である。