第22小ネタ 「朝の目覚めを確保せよ」
〜 自律起床のススメ 〜


朝の目覚めの話である。

目覚めが苦手な人がいる。

起きなければならない時間に,なかなか起きられない。

あと5分・・・あと10分・・・で
結局,「起きなければならない時刻」をオーバーしてしまうのである。


その結果,朝食をとる時間もなくなり
バタバタと家を出て行くのである。

バタコさん,バタオ君のできあがりである。



バタコさん,バタオ君の行く手には
様々な危機や災難や不幸が降りかかる。


先ずは「遅刻の危機」である。

朝から校門で生徒指導の先生に呼び止められ
コッテリと油を絞られる。

年に1・2回ならば,特に問題はないが
常習化すると,しっかり目をつけられる。

内申点にマイナスになることも問題だが
それ以上に,1日のスタートの気分がグチャグチャになり
勉強をやる気なんかさっぱり出ない。

それどころか,先生への反発心から
イライラやモヤモヤの中にどっぷり浸ってしまう。
「バーロー,どうせオイラなんか・・・」

最低である・・・。



次に「忘れ物の危機」である。

バタコさん,バタオ君に限って
夜のうちに「明日の準備」なんでやらないものである。

普通の人でさえ,朝の準備には「ミス」があるのである。

バタコさん,バタオ君が「ミス」を犯さないはずがない。

昨夜必死で仕上げた宿題のプリントを忘れたり
丸腰(道具無し)で授業に臨むことになる。

こちらも,内申点や勉強のやる気に大きなマイナスになる。



さらに「集中力の危機」である。

朝食をとらないことが災いして
全く集中力が高まらない。

授業中も空腹と虚無感に襲われ
ウワノソラで過ごしてしまう。



そして,それより何より
「生命の危機」である。


あわてて走って大転倒・・・腕やヒザにスリ傷を作る。
こんなのは,まだ良い。

道路で,自転車に激突・・・打ち身,ねんざで全治1週間。
これもまだまだ,なんとかなる。

三叉路で,車
激突・・・打撲や骨折で全治1か月。
これでも,なんのなんのこれしき・・・である。

赤信号の横断歩道で,車
激突。
一瞬で人生の終わりがやってくることだってある。

人生をよりよく生きようと,学校へ通っていたハズなのに
これでは,なんにもならないのである。

こんな悲惨な事故は中学生に限ったことではない。
実は運転手が,バタオ君だった・・・なんてことも起こるのである。
笑い事ではないのである。



朝の目覚めを甘く見てはイケナイのである。
勉強や人生を大きく左右する,とても大切なコトなのである。



さて,ココまでが「前フリ」である。

どうしたら,理想の目覚めと巡り会えるのだろうか。



第1のキーワードは「音より光」
である。

「音」で目覚めるよりは「光」で目覚めた方が良いらしい。

つまり,目覚まし時計が鳴らす「音」で目覚めるより
お日様や電灯の「明るさ」で目覚めた方が,
脳のコンディションに良いそうである。



第2のキーワードが「自己暗示」である。

眠る前に「私は○時に起きることができる」と念じるらしい。



第3のキーワードが「本番一発真剣勝負」である。

止めても止めても鳴り出す目覚まし時計や
2〜3個の目覚ましで起きようとする人がいるが
それでは全く効果はない。

なぜなら,「自分は一回じゃ起きることはできない意志の弱い人間だ」と
逆の「暗示」がかかってしまうのである。

もしも目覚ましを使うなら,
「一発勝負」に限るのである。

「もしダメだったら起こしてね」家族にこんなことを頼んでもイケナイ。
それでは,2個目,3個目の目覚まし時計と同じである。



さて,これらのキーワードを合わせた
「まくべん目覚まし法」は次のようになる。

【寝る前の準備】

@ 寝る前に「私は○時に起きることができる」と強く念じる。

A 同じく「絶対,目覚ましの1回で起きる」と念じる。

B そして,決死の覚悟で目覚ましをセットする。


【家族の協力がもらえたら】

B 朝目覚め予定時刻の30分くらい前に,部屋の電灯をつけてもらう。
  すでに明るくなっているのなら,カーテンを開けてもらってもよい。
プチセレブな御家庭なら,自動的に電灯が着くようにセットしてもよい。
セレブな御家庭なら,執事さんやお手伝いさんがやってくれるはずである。

あとは,目覚まし一発で起きるだけである。



【もし,万が一,不運にも失敗したら】

@ あわてず,焦らず,どっしり構え,ゆっくりしっかり朝食をとるのだ。

A 食事が済んだら,大きく深呼吸して電話をかけよう。


「もしもし?○○中学校ですか。」

「○年○組の○○です。」

「電話で申し訳ありませんが,遅刻届をお願いします。」

「○時○分までには登校しますので,よろしくお願いします。(以下略)」


理由を聞かれたら

「自律起床(じりつきしょう)訓練に失敗しました。」
と答えれば良いのである。

これで良いのである。安全に十分注意して,堂々と遅刻登校をするのである。

これが,明日への挑戦の心地よきプレッシャーともなる。



成功を祈るのである。

あ・・・

この方法だと,絶対に怒られない・・・
とまでは言ってないのである。

念のため。

いろいろな,先生がいるのである。



  

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