第16小ネタ 「小さな文具の大きな力2」
〜 消しゴム編 〜



答案の間違い訂正するために活躍するのが「消しゴム」君である。
どんな間違いでも,たちどころに真っ白にしてくれる。

リセットされた答案用紙が,なんとも寂しく感じるコトもあるが,
間違いの訂正ができない状態より,はるかに幸せなのである。



「まくべん」はこの救世主とも言える「消しゴム」君にも
ちょっぴりコダワリを持っている。


先ずは呼び名である。

確かに昔の消しゴム君は「ゴム」でできていたのである。

本物の天然ゴムである。

だから
ゴムのニオイが強烈だったし,
上手に使わなければ,うまく字が消せなかったのである。

テスト中に間違いを発見,あわてて消そうものなら
解答用紙は,あわれ真っ二つに破れてしまうこともあった。

そんなときは,パニックどころではない
それを通り越して放心状態になったりしたものである。


さて,最近の消しゴム君はプラスティックが主原料である。
(正確にはPVC:ポリビニルクロライドと言うらしい)

これはゴムの親戚でもなんでもないのである。

だから,「消しゴム」ではなく「消しプラ」又は「消しポリ」「消しビニ」が
正しい呼び名なのではないだろうか・・・と思っている。

しかし,文具店で「ケシプラください」と言っても,
多分,「消しプラ」は手に入らないのである。

やはり「消しゴム」君は「消しゴム」君の方がイイのか・・・?



さて,そんなこんなの「消しプラ」君であるが,
今,あなたの消しプラ君はどんな形をしているだろうか。

今回は消しプラ君の理想体型を紹介しよう。
それは,下の図のような形である。



「ナンダ,普通じゃん・・・」
そうお考えのようであるが,とりあえず説明するのである。



ポイントその1

パートは,なめらかな丸みを帯びていることが大切である。

広い面積を,一気に消すのに具合がよい。

よく,Cパートまで丸くなっている消しプラ君がいるが,
あれはあまり感心しないのである。

せっかく右端と左端があるのである。

同じ機能は2つもいらないのである。



ポイントその2

の部分の紙ケースを「スリーブ」と呼ぶ。
これは「トリビアのほにゃらら」でも紹介されたメジャーな事実である。

単なる紙ケースと思って捨ててはイケナイのである。

もともと「消しプラ」は字を消しやすくするため「柔らかく」できている。

スリーブ無しだと簡単に曲がったり折れたりするのだ。

また,長時間,スリーブなしの消しプラを,他の物体にふれさせておくと
ベッタリとくっついてしまうことがある。

そんな修羅場は絶対に避けたいのである。

また,消しプラがすり減ってきたら,スリーブをハサミで切って
短くしてやると良い。
最後まで快適に使用できるのである。



ポイントその3

パートの機能が意外と見落とされやすい。

この角の部分は,ピンポイントで
小さな文字をねらって消す役割がある。

だから,丸くなってはいけない部分である。

Cの部分には4つの角がある。

1つの角で数回ネライ消しができる。

角がつぶれたら,次の角を使うのである。

そして,4つの角が全部とれてしまったら・・・

迷うことはない,
カッターナイフでスパッと2〜3mmスライスすると良い。

「ようかん」の薄切りの要領である。新しい4つの角が再生するのである。
(本物のようかんは厚切りに限るのである)

消しプラ君も,手入れをして大切に考えて使えば

より効果的に働いてくれるのである。


いいヤツなのである。


  

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