第14小ネタ タダの教科書と「教科書虐待」 
〜 撲滅!おきべん 〜


新学期になると新しい教科書と出会うのである。

中学校国語の教科書だと5社の教科書会社がある。

「東京書籍(東書)」・「学校図書(学図)」・「三省堂」
「教育出版(教出)」・「光村図書(光村)」の5社である。

あなたのもらった国語の教科書は,このうちどれかである。
それ以外の場合は,十分注意した方がよい。



あなたの住んでいる地域の教育委員会の人々が
研究を重ね,何度も会議を開き,やっとのことで
「ウチの地域の学校はコレでいきましょう」と
決まった教科書である。

だから学校や地域が違えば,教科書が違うことがある。

勉強小ネタ第13小ネタでも紹介したが
教科書はどの会社のものでも値段は同じである。
ちなみに
中1国語が731円
中2国語が731円
中3国語が759円
である。
(3年生の教科書がちょっぴりお高いのである)



これらの教科書の代金は,アナタやアナタの親のお財布からは支払われない。
貴重な税金の中から支払われるのである。

つまりは,タダである。

「わ〜い! もうけもうけ」と喜んでいる場合ではない。

世の中,タダより高いモノはないのである。



国はダテや酔狂やボランティアで教科書代を払ってくれるわけではない。

将来,アナタがより良き国民となり,
この国をしっかりと支えてくれる人物になるために,
しっかり勉強することを前提に
膨大な教科書代金を肩代わりしているだけのことである。

だから,アナタはタダの教科書をフルに活用し
勉強しなければならないのである。

「そんなコト,聞いてねぇ〜よ」
そんな声が聞こえてくる。
そう感じるのも理解できるが,
とりあえずそんな仕組によって,
教科書は私たちの手元にタダで届けられるのである。



さて,新学期早々にもらった教科書君たちは,いまどうしているだろうか。

ひょっとして,そのままの状態で,
教室の机やロッカーの中に放置されているのではないだろうか。

俗に言われる
「おきべん」である。
言語道断である。

「教科書虐待」である。



すぐに学校の机の中から救出し
家に持ち帰って神棚や仏壇にお供えし
土下座して心からお詫び申し上げるのである。

「ごめんなさい! ごめんなさい! もうしません!」
「もう二度と,このようなご無礼はいたしません」
「どうぞお許しくださいますよう心からお願い申し上げます・・・」

運がよければ,大きなバチは当たらないのである。

全国450万人の中学生の教科書のうち,
多分,100万人以上の教科書が「おきべん」の虐待を受けていると
勝手に想像する。
(実はもっと多いかもしれない)

教科書虐待撲滅キャンペーンが必要かもしれない・・・。


  

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