第4小ネタ 効くか?モーツァルト効果
 〜信じる者は救われるカモ・・・〜



1993年に
いわゆる「モーツァルト効果」が
アメリカの有名な科学雑誌に発表され話題になった。

これは
モーツァルトの「2台のピアノのためのソナタK448」を
学生に聴かせた後,知能テストを行うと
成績が上昇した。

というものである。



思わず身を乗り出しそうなお話である。
「そんなにオイシイ話があっていいのか」と叫びたくもなる。

実際に胎教(母親の胎内の赤ちゃんに対する教育)でも,
このモーツァルト効果をうたったCDが販売されている。

どうやら
「頭の良い赤ちゃん」が生まれるらしい・・・。



さらに,よく調べてみると,

モーツァルト効果は,そう長続きしないらしい。
音楽を聴いてから,せいぜい1時間が限度で,上昇する知能も1割程度と言うことだ。
(それで十分ではないか!)

面白いことに,
バッハやベートーベンではダメらしい。



また,発表後,反論や再反論も数多く,
その結論は出ていないのだ。

さて,「まくべん」読者諸君。
いったいどうしましょうか。

勉強の全てをモーツァルトに支配されるのもイヤな気分もする・・・。

せめて,宅習の休憩時間に聴いてみるのはどうだろう。
テレビやJポップやロックよりは効果があるのではないか。


参考文献
池谷裕二 著
最新の脳科学が教える 高校生の勉強法
株式会社ナガセ●東進ブックス
ISBN4-89085-242-5 C 7037
2002/4/1発行 900円

  

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