第1小ネタ  こんなのあります [初頭努力と終末努力]
〜 うまく使えば点数UP 〜



「初頭努力と終末努力」
これは心理学(大学で勉強する心のはたらきに関する学問)の用語である。

 だから、中学生にはムズカシイと思うが、ここもがんばって読んで欲しい。

 テスト時間中の集中力をアップさせる方法が書いてある。
自宅での勉強にも応用できる。

 
人間は、一定時間作業をするときに、
はじめの方と終わりの方に高い集中力を発揮できるという性質がある。
そして
作業中盤では集中力が欠け、「中だるみ」が起きるのだ。

この現象は人によって現れ方がまちまちなのだが、
まあ、一般的に最初と最後が最も集中できることには間違いない。

マラソンを例に考えるとわかりやすい。
スタートダッシュとラストスパートである。
そのスタートダッシュとラストスパートを、テストや勉強に応用するのである。
 

つまりテストの時間が50分だとする。
 普通に取り組むと、初めの10分とラストの10分が集中できるとする。
合計20分である。

 しかし、
「テストが25分で終了する」
と自分に思い込ませたらどうなるのか・・・。

前半の25分が終了したら
鉛筆を置き、深呼吸を三回ほどおこない、ちょっと休憩するのだ。
(決して寝てはいけない。目が覚めたら修羅場が待っている)

前半スタートの10分とラストの10分が集中できる。
そして、後半戦25分に突入するのだ。

前半の疲れもあるので、
2回目のスタートダッシュで10分間集中することは無理だろう。

それでも、5〜6分は集中が得られる。
ラストスパートも同様に5分程度の集中ができれば、
50分中、30分は集中した時間を得られるのである。
試す価値はありそうだ。
 

「まくべん」もよくこの手を使うが、使いすぎは良くない。
実力の120%を使ってしまうのでとても疲れる。
ここ一番の勝負とねらいを定めた方が良い。


参考文献
池谷裕二 著
最新の脳科学が教える 高校生の勉強法
株式会社ナガセ●東進ブックス
ISBN4-89085-242-5 C 7037
2002/4/1発行 900円

  

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