第19GO! 「私に合った高校」とは・・・
〜 春に苦しくなったら思い出すコト 〜


「自分の合った高校」という言葉を聞くことがある。

自分に合った高校・・・いったいどういう意味だろうか。

申し訳ないが・・・拙者にはワカラナイのである。

「ワカラナイなら黙っておけ!」という
お叱りの言葉が聞こえてきそうであるが
そこは無視して,もうしばらく考えてみるのだ。



もう一度,見直してみる。

「自分に合った高校」


ひょっとして
「自分がナマケモノ」の場合は
怠けさせてくれる高校が
自分に合った高校なのだろうか。


「自分」が勉強嫌いならば
勉強しなくても卒業させてくれる高校が
自分に合った高校なのだろうか。


いやいや
そんなことは絶対ないのである。

そんな高校への進学を
中学の先生方がススメる訳がないのである。



高校に入って
部活動を思う存分にやりたい人は
「部活動が盛んな高校」に入らなければならない。

これは正解だ。

そんな人が
「進学のための勉強一筋高校」に入っても
多分
充実感は得られないのである。


高校で
ボランティア活動を充実させたい人は
「ボランティア活動に力を入れている高校」
に入らなければならない。


より難しい
大学に入学したい人は
「高いレベルの授業で鍛えてくれる高校」
に入らなければならない。


なるほど,そういうコトだったのね・・・である。



すなわちである。

何か
前向きな目的や目標のある人にとっては
「自分に合った高校」という言葉は
それなりの意味がありそうである。



しかしである。

「勘違いするなよ中学生」
である。


自ら進んで
「自分に合った高校」を選んだつもり
だろうが

高校がアナタに合わせてくれることはナイのである。


入学して部活や勉強でシゴかれて
「あ〜疲れたぁ。ちょっと休憩!」
と思っても

「あ〜そ〜なんだぁ。つかれたんだぁ。ちょっと待ってあげるからね」

とか

「2・3日,休もうかぁ」

な〜んて甘い言葉はかけてくれないのである。

高校は高校のペースで前に進んでいくのだ。

そして,ついつい気を抜くと
置いていかれてしまうのである。



「自分に合ったハズの高校」ではあるが
これでは結果的に
「合っていなかった」ことになるのか?

あらら・・・間違っちゃったのね〜ぇ・・・なのだろうか?

だがしかし,BUT!
またまた「勘違いするなよ中学生」である。



そんなコトで,イチイチくじけてしまっていては
多分・・・
一生・・・
イジケ虫で暮らすことになる。

ホントに
そんなカン違いで
「進路変更」の名の下に
マジで退学する新入生の多いことには驚くのである。



世の中,ドコを探しても

「アナタに合わせてくれる組織や団体」は
ナイッ!


アナタの「家族」でさえ
アナタを中心に回っているワケではないのだ。

間違ってはイケナイのである。

高校や大学,会社や社会,そして家族までもが
「アナタに合わせてくれない」のである。

それどころか

合わせなくてはならないのは
「アナタ」
なのだ。




「自分に合った高校」という言葉

それはそれで,とても良い言葉なのだが

決してそれは
「アナタに合わせてくれる高校」
ではない。

「アナタが合わせるべき高校」
なのである。

そのことを肝(きも)に銘じておくのだぁ。



ついでに,昨今何かと話題になる
ニートやフリーターの先輩にも申し上げたいのである。

「自分に合った仕事が見つからない・・・」
そんな言葉を良く聞くが

最初から「自分に合った仕事」なんかはナイのである。

何かの縁でやり始めた仕事を数年,十数年やってみて
「自分には合わない」というのなら,まだワカル。

しかし
その仕事の意義や喜びも知らないままに
「自分に合わない」はナイのである。

そして,さらに問いたいのである。
「アナタは自分のことを,いったいどれだけ分かっているのか」
である。



「私がこの仕事をスキかキライか」くらいは
自分で決めても構わない。

しかし
「合っているか合っていないか」
アナタが自信が決めることではない。

それは
アナタの周囲が決めることである。

アナタが考えている
「自分に合った仕事」は
多分
「自分が合わせるべき仕事」なのである。




おお〜・・・今回は勉強新聞ではなく,お仕事新聞になってしまった。

ちなみに
拙者も記事を書くときには
まくべんに合わせている・・・。

ワッカルカナぁ〜? ワカンネぇダロ〜ナぁ・・・




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