第18GO! 「受験の結果をどう受け止めるか」
〜 合格と不合格の間で 〜



まずは,「合格おめでとう」である。

アナタの努力の積み重ねに
心から拍手と賞賛を贈りたい。

途中で投げ出したくなったり
不安に駆られて眠れない夜もあったことだろう。

勉強が分からず,点数が取れず
涙を流したコトもあっただろう。

しかし,その苦しみや悲しみを乗り越え
自らの努力で獲得した「合格」である。

自分を思いっきりホメてやってもらいたい。
頑張った自分に,精一杯の拍手を贈ってもらいたい。


アナタは「やればできる」のである。
そして「やった」から「できた」のである。

受験という大きな壁を乗り越える努力
あきらめずに積み重ねたからこそ
実現できたのである。

「私ってホントにえらいなあぁ」
自分で自分のアタマをナデナデしてあげるとよい。

これは,次にアナタを襲う未知なる試練に挑むときの
大きなエネルギーとなるのだ。



「成功の経験」は,
うまく生かせば
「強力な自信」を生み出すパワーとなる。

しかし・・・
うまく生かせなければ
あなたを「堕落」へと導く
影の力ともなりうることを知っておいてもらいたい。

はやりの言葉で言えば
「有頂天」である。

合格のうれしさから「有頂天」になり
過剰な自信を身に付けてしまうことがある。

世界は自分を中心に回りはじめ
世の中のモノ全てが自分のためにあるような錯覚に陥る。
周囲からの祝福の言葉が,それに拍車をかける。
大した努力もなくして
何でもできるような気持ちになる。


そして
「なんでも勝手にやって良い」
などと思い始めるのだ。


だから当然
勉強などしなくなる。
道徳的にも「堕落」してしまう。
自慢し,威張り,傲慢(ごうまん)になり,ワガママになる。



昔から
「勝って兜(かぶと)の緒(お)を締(し)めよ」
という格言がある。

「成功したら,さらに気持ちを引き締めろ」
という意味である。



さあ,今夜から始めよう。

「何を?」ってか?


勉強である。

受験というひとつのハードルは無事に越えられたものの
「受験」は決して「ゴール」ではない。

あなたが,これからの人生を生きるための
ひとつの
「通過点」にすぎないのだ。



受験の結果,高校側は
「ウチに来てイイよ」
と言ってくれたかもしれないが

決してあなた自身の学力は
「中学校で学んだことを完全にマスターした」
という状況ではないはずだ。

最初から,そんな自信があれば
受験に望んで
「不安」になんかならないのである。

さあ,始めるのである。

中学を卒業し
高校に入学し
そして
高校の第1時間目が始まるまでに
アナタは
より高い実力を目指して努力するべきである。

健闘を祈りたい。



そして,最後にもう一度。

「合格,おめでとう」

なのである。





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