第13GO! 「問題を解く優先順位」
〜 ペーパーテストの心得 〜


さあ,試験突入である。

試験監督の先生や校内放送で案内がある。

カバンなどの持ち物は置き場所を指定されることがあるので
キチンと守ってもらいたい。

最終持ち込み物(受験票や筆記用具など)の点検

ポケットの中身の点検(カンニング疑惑防止である)

携帯を持っている場合は電源の確認。
(これは持ち込み禁止になっているハズだ)



いよいよ
試験会場(教室)に入り指定された机に座るのである。

ここで試験監督の先生から
「諸注意」がある場合は
決して聞き逃さないようにしたい。

些細(ささい)な聞き漏らしが
甚大(じんだい)な被害につながるケースは少なくないのである。



問題用紙・解答用紙は事前に机に置かれている場合と
着席後に配られる場合がある。

原則として試験監督の先生の指示があるまでは
それらの用紙を勝手にめくったりさわったりしては
イケナイことになっている場合が多いが
そこはケースバイケースで判断してもらいたい。

まず始めに確認したいことがある。

問題・解答用紙がキチンと印刷されているか・・・である。
特に,冊子のようになっている問題用紙は
ページがぬけていないか・・・印刷漏れがないかどうか。
インクがかすれたり,ひどく汚れていないか。

答案用紙は,片面印刷か,両面印刷か

名前や受験番号はどこに記入するのか
解答用紙だけか・・・問題用紙もか・・・



特に問題がなければ鉛筆を取り
受験番号や氏名などを記入するのである。

これは絶対に一番最初にやっておくことだ。
間違っても「最後の仕上げに・・・」などと考えてはイケナイ。

受験番号や氏名等の書き忘れで
悲惨な結果を招く受験生は
意外と多いのである。


必ず最初の「記名」を心がけたい。



いよいよ
問題とのご対面である。

しかし
1番の問題から順に解いていくのは止めてもらいたい

最初に
「問題の全体像」をつかんでおきたい。

何? 貴重な時間が無くなるとな?
トンデモナイのである。

試験の時間は「限られている」のである。

おっしゃるとおり,1分も無駄にできない。

しかしである。
貴重な試験の時間を無駄にするのは
「難問に挑戦し,結局解けなかった・・・」
というパターンが多いのである。

どれだけ時間をかけようが,結局解けなければ
全くの「ムダ」になるのだ。

また
かなりの難問を時間かけて解いた・・・としても
「配点」が5点・・・では,これまた大きな「ムダ」になってしまう。


試験問題を解く順番は
「簡単な問題から」が鉄則である。

確実に取れるポイントを,まずはキチンと押さえ
それから「難問」に挑んだ方が良いのである。


そこで,問題全体を見渡す作業が必要になるのだ。



【ステップ1】

問題全体を見渡そう。あまり深く読み込まなくて良い。

「この問題は物語文だな・・」

「次が説明文か・・」

「もう1問,説明文がきて,そして漢字の読み書き」

「さらには文法・・・とくる」


そんなこんなを頭の中でつぶやきながら見ていこう。



【ステップ2】

スグに解けそうな問題には
○印を付けておこう。

手ごわそうな問題は△印

判断がつかない問題は,そのまま(無印
でよい。

時間がモッタイナイので,素早く作業を終わらせるのだ。



【ステップ3】

○印の問題から解き始める。


いよいよである。

その次は「判断がつかない問題」である。

30秒程度考えてみて,解き方を思いつかなかったり
「なかなか手ごわい」と感じたら
迷うことはない。

サッサと△印を付けて,次の問題に進むのである。
ここで,時間を失ってはならないのだ。



【ステップ4】

○印や無印が片づいたら

ここで一度
「見直し」をしたい。

確実に取れるポイントを「ウッカリミス」で失わないためである。

「見直しは最後・・・」という気持ちもわかるが

この後,△印の問題のお相手をしなければならない。
最後に,見直しの時間がとれるかどうかはワカラナイのである。

○印や無印が片づいたら「見直し」をして
ポイントを確実なモノにしておくのだ。




【ステップ5】

いよいよ「△印」の問題である。
こちらも「少しでも簡単」と感じた問題からやっつけていくべきである。

なお
△印問題は,あとで「見直し」をする時間の保証がない。

1問解くたびに「見直し」を入れる必要がある。
一歩一歩,確実にポイントを重ねていくのだ。



そして何より大切なこと。


それは
最後の最後まで
あきらめないこと


である。

時に,サッサと問題を解き終わって
グーグーと寝ている受験生を見かける。

冗談ではない。

時間が余れば
何度も何度も「見直し」を繰り返すべきである。


それも「確実」な問題を優先的に・・・である。



  

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