第8GO! 「面接対策は自分を知るところから」


「校長先生のお名前を聞かせてください・・・」


ある高等学校の面接での質問である。

こんなのもある。

「校歌の1番の歌詞を教えてください・・・」

普通に中学校生活を送ってきた中学生なら
何の問題もなく答えられる質問である。
しかしながら,意外と「盲点」だったりもする。

なんとか危機を脱しようと
「こ,校長先生は・・・○○先生です。」
とイイカゲンなことを言ってはイケナイのである。

試験管が手に持っている「願書」には
ちゃんと校長先生の名前が書かれており
おまけに印鑑までつかれているのである。
(校歌は多分,書かれていないが・・・)

「ウソでごまかさない」
「イイカゲンなことを言わない」
これは,面接の心得の第一歩である。


「ウソつき受験生」になってしまうのである。



さて,面接では様々なコトを聞かれるのである。

何を聞かれるか分からないのでドキドキワクワクである。
(ワクワクはしない・・・か)

中には
「面接の練習をした方がいいのか,悪いのか」
と悩む中学生もいることだろう。

面接の練習は,できることならやっておきたい。

なにしろ,今までにない,初めての体験である。

頭が真っ白になって,言いたいことが言えない場合もある。
後で「どうして,あんな簡単なコトが・・・」と
後悔はしたくないものである。

面接の練習をしてくれる親切な中学校もあるが
もしも,してくれないのなら,自分からヤルしかない。

面接官の役は,学校や塾の先生に頼むと良い。
学年主任の先生や校長先生,塾長にお願いする手もある。

相手がBIGであればBIGであるほど
大きなプレッシャーが期待できる。
そんな環境の中で,自分がどれだけ答えられるか
それを知ることができる。


ただし,お願いする前に
「自分自身の考えを整理しておくこと」が大切である。

考えなしに練習をお願いするのは,大変失礼なことでもあるし
練習の効果も期待できないのである。



では,どうしたら
「自分自身の考えを整理しておくこと」ができるのだろうか。

面接で聞かれることは高等学校により様々である。
過去問の付録やその他の資料で情報を集めておきたい。

ただし,だいたい共通する質問もあるので紹介しておく。

○ 本校を志望した動機を聞かせてください。
○ あなた自身の性格について聞かせてください。(長所・短所など)
○ 中学校で思い出に残っていることは何ですか。
○ クラブ活動(部活動)は何をしていましたか。
○ 本校に入学したら何をしたいですか。
○ 得意な(苦手な)教科は何ですか。(理由は?)
○ あなたの趣味や特技を教えてください。
○ 将来の夢や希望は何ですか。
○ 本校は第一希望ですか。他の高校はどこを受験しますか。
○ 尊敬する人物は誰ですか。
○ 好きな本を教えてください。


これらの質問に共通するのは
「アナタのことを教えてください」なのである。
だから自分自身のことをよく知る必要があるのだ。



普段生活していると
「あの担任は○○だ」とか
「アイツはどうも最近○○だ・・・」とか
「あのミュージシャンは・・・」とか
なにかと「他人様」のことはよく考えるのである。

しかし「自分自身」のことは,あまり深くは考えない。

「自分はどんな人間か」
それを考えてみる必要がある。

考え始めると
ついつい「マイナス面」ばかりが出てくることがある。

「マイナス面」を考えることは決して悪いことではないが
面接で「マイナス面」だけをお話しするというのはいただけない。

自分を売り込むための「プラス面」を大切にしたい。

ただしである。


より良く見せようとして「ウソ」や「イイカゲンな表現」
それから「誇大広告」は絶対に避けるべきである。

一度,先ほどの面接の質問に対して
自問自答してみることをオススメする。

できれば,ノートに書き出しておいた方が良い。

受験に「作文」がある場合
その「お題」になる可能性も大である。



面接対策は,高校受験のためにやることも大切なのだが

ホントは
自分で自分のことを正しく知り
これからの人生をより良く生きるために
とても大切なことなのである。


  

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