第7GO! 「高校へ行こう!(受験会場の下見)」


ウソのようなホントの話である。

ある受験生は,自分が受験する高等学校の正式名称を知らなかった。

おいおい・・・である。

正式名称とは

県立高校なら,「○○県立○○高等学校」である。
私立高校になると,少し複雑になる。
「私立○○学園」とか「○○高等学校」とか
中には「学校法人○○学園○○高等学校」とか長い名称もある。
俗に「高専」と呼ばれる学校は
「○○工業高等専門学校」とかいう名称になっていたりする。

普段の生活の中では
「○○高校」とか「○高」という呼び名で意味は通じるが
志望校の正式名称くらいは,キチンと知っておくべきである。



それはさておき

またまた,ウソのようなホントの話である。

受験の数日前に
「先生,○高ってドコにあるんですか」
そんなことを言い出す受験生がいる。

信じられないだろうがホントである。

先生の口は開いたままになり
目がテンになったらしい。

この受験生・・・いったいどうやって進路を決めたのだろうか。
謎である。



それもさておき

受験する高校の場所や
家から高校までの交通機関について
知っておくのは常識である。

地図や時刻表でチェックするのも良いのだが
できれば,一度,実際に行っておきたいものである。

さらにできることなら
受験当日の日程と同じ時間帯で家を出て
高校まで行ってみることをオススメしたい。

体験入学や学校説明会で
一度は行ったことがある人も
受験当日の予行練習として
下見をしておいた方が良いのである。



【受験会場の下見のチェックポイント その1】

下見の準備をすることである。

「いざ出発!」と行き当たりバッタリではどうしようもない。

事前に地図や時刻表で分かるだけの情報は集めておきたい。

ネットで調べるのも良いが
直接,バス会社や鉄道会社に電話した方が早いのである。

もしも知り合いに,志望校の先輩がいれば手っ取り早い。



【受験会場の下見のチェックポイント その2】

では,出発である。

バスや電車を利用する場合は,駅やバス停で
時刻表を再確認したい。
平日や祝祭日でダイヤが変わる場合もあるので注意したい。

下見を休日に行う場合は
「平日だとかなり混雑する」ことを想定しておきたい。

実際に受験の日に乗る予定の便の
前後1時間のダイヤまでチェックする必要がある。

悪天候やその他の理由で
早めに出発しなければならない可能性もあるし
うっかり寝過ごして,遅く出発する可能性もあるのである。
(ないことを心から祈りたい)

乗り換えが必要な場合には,「待ち時間」もチェックである。



【受験会場の下見のチェックポイント その3】

道路を歩くときは,
所要時間を計るべきである。

「普通に歩いて,○分くらいだな・・・」
「赤信号に全てひっかかっても○分あれば行けるな・・・」
「この経路には,開かずの踏切はないだろうな・・・」

とかである。

同時に
ランドマークをチェックしておきたい。

ランドマークとは目印になる建物や看板である。

間違っても「交通指導のオバサン」や「掃除をしているオジサン」
「宅配便のトラック」や「工事現場」や「野良ネコ」をランドマークにしてはイケナイ。
当日もそこに「いる」とは限らないのである。
(まさかとは思うが・・・念のため)


これは,当日に自分が道に迷わないためでもあるが
何らかの理由で遅刻しそうになり
タクシーを利用する場合,大変有効である。

特に大都市の場合,乗ったタクシーの運転手さんが
「高校の位置を知らない・・・」ということは十分にありうる。

無線を使って調べてはくれるだろうが
「○○駅の先に○○ビルがあります」
「とりあえずは,そこまで行ってください」

そんなふうに伝えれば,貴重な1分を失わないですむ。

もちろん,受験に遅れそうな事情も伝えるべきである。

腕のイイ運転手さんなら全力で運転してくれるだろう。
腕の悪い運転手さんなら・・・あまり想像したくない・・・。



【受験会場の下見のチェックポイント その4】

高校に着いたら・・・できれば中まで入りたい。

しかし,黙って入ったらとんでもないことになる。
入口にガードマンの方が立っていれば訪ねてみると良い。

誰もいない場合は事務室を訪ねれば良い。
ダメならスンナリ引き下がるべきである。

事前に高校に電話しておけば
当日,中を案内してくれる親切な高校もあるので
試す価値はアリである。



【受験会場の下見のチェックポイント その5】

ひととおり下見が終わっても
そのまま帰るのはモッタイナイのである。

うまくいけば春から3年間お世話になる学校である。
アナタの青春の舞台となるところだ。

ついで
に,学校周辺を散歩てみることをオススメする。

「あ,ここにコンビニ」
「お,文具屋と本屋」
「おお,こんなところにバス停」
「駅にはこっちが近そう・・・」


そして,最後に再び高校の正門に立ち

「よ〜っし,絶対に合格してやるぞ〜!!」

と,気合を入れることをお忘れなく・・・である。

高校の下見の目的は
どちらかというとコチラの方が大きいのである。



  

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