第4GO! 「受験直後に答合わせは絶対禁止」


受験会場で
1科目の試験が終わるごとに
友人と「答合わせ」をする中学生がいる。

今の試験で書いた自分の答が
「合っているのか,間違っているのか」
それは,誰でも気になるところであるが

悪いことは言わない
「答合わせ」はやめておいた方がイイのである。

多かれ少なかれ,ダメージを受けるコトになるからである。

決して開けてはイケナイ

「パンドラの箱」

「浦島太郎の箱」

なのである。



ダメージを受けるのが
アナタだけなら,それはそれで構わないかもしれない。
自己責任として処理すればよいのである。

しかし
何らかの縁で受験番号が前後した
周囲の人まで不幸に巻き込んでしまうのである。

そして
被害は,お隣さんだけにはとどまらない。

「おい,4番の答は3だよな」

アナタが不用意に発したその声は
瞬時にして,アナタの半径十数メートルに広がり
その圏内を,パニックに陥れるのである。

まさに「爆弾発言」である。



ワザとやっているのなら
とんでもないルール違反である。

しかし,多くの場合は
当の本人に悪意が無いため
なんとも始末に負えないのである。

試験会場での「爆弾発言」には,十分気をつけたい。

アナタは,この爆弾発言の
加害者にもなってはイケナイし
被害者になってもイケナイ

加害者になることは
この文章を読んでいれば,およそ防げるのである。

被害者になりそうなときは,次のように考えると良い。


爆弾を炸裂させた者は
受験生として未熟者である。

「大きな心」で許してやってもらいたい。


次に加害者の発した
「おい,4番の答は3だよな」は
あまりアテにはならない。


多くの問題が解けなかった人が
少しだけ希望を託した
「どっちかな」という微妙な問題を
周囲に確認する場合が多いのである。


そんな妄想にも等しい発言を
あなたが「真剣に受け取る」必要はない。


「未熟者の戯言(たわごと)」として
軽く受け流せばよい。



休み時間や昼食時間の「答合わせ」も
マイナスの効果しかもたらさない。


先ほどの爆弾発言もそうであるが

今終わった試験の正解を,どれだけ考えようが
全く,どうしようもないのである。


数分後には,別の教科の試験が始まる。
心を静かに,次に備えたい。



また,2日以上の日程で試験が行われる場合

前日の教科の正解や点数を考えることも
マイナス効果である。


「悪い」と感じたら,あまり深く追求せずに
「次の日の教科」に全力を注ぐべきである。



公立高校や有名私立の場合

各地の新聞社が
親切心から(?)
「前日の試験の問題と正解例」
掲載することがある。

その記事は決して「受験生」に向けたモノではない。

学校の先生や,塾の先生,お父上,お母上向けの記事である。
「受験生」は絶対に読んではイケナイ・・・のである。

どうしても気になる受験生は
2日目の全日程が終了してから
ゆっくり読めばよい。

初日の夜に家で答合わせをすると
だいたい翌日はブルーな気分で家を出ることになる。




最後に・・・

「まくべん」の勉強哲学では
試験終了後の答合わせや復習を重要視している。


しかし
受験の場合は別である。

新たなる知識の習得より
受験に対する「精神の安定」が優先するからである。



  

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