第1GO! 「近くて遠きは受験会場のトイレである」


アナタの想像力を駆使して,思い描いてもらいたい。



アナタは,今,第1志望校の受験会場にいる。
今,1時間目のテストが終わったところである。
試験監督の先生が,後ろの方から答案用紙を集めている。




そこで問題である。

「1時間目の試験がすんだら,まず何をすべきか」

である。



正解を教えよう。

正解は
「トイレにダッシュ!!」である。


ただでさえ「トイレ」が恋しくなる寒い季節である。

その上,「受験」という異常なくらいのプレッシャーが
アナタを襲っているのである。

「滑り止め」ならまだしも,ここは「第1志望校」なのである。

そんな緊張感から,いつになく
「トイレが近い」ことになる。

「近い」というのは,距離的に「近い」のではない。
トイレに通う回数が多くなるという意味である。




体調を崩し,熱にうなされながらの受験は苦しいものである。

前日に骨折した右足の痛みに耐えながらの受験も過酷である。

しかし,しかし,しかぁ〜しである。

そんな大きなトラブルに巻き込まれなくても
強烈な「尿意(にょうい)」を感じながらの受験の苦しさは
筆舌に耐え難いほどに
「残酷」である。


「尿意」は,突然,アナタを襲うのである。



小学校の授業中,悪魔のような「尿意」と闘いながら
黒板上の時計の針を見ながら
ヒザをガクガクふるわせ
その秒針の進み方の遅さを呪いながら
額に汗し
身体を硬直させながら
息を殺して授業を受けた経験は
誰にでもあると思うのである。

最悪の場合,天使がささやくことになる。

「は〜い,そこまでぇ〜」

そして,教室は修羅場となる。

・・・う〜ん・・・
大人になった今でも,思い出したくない光景である。
(「まくべん」の古傷である)



それはさておき

試験中に,そんな「尿意」に取り憑かれたら
何人(なんぴと)たりとも「良い結果」は期待できないのである。

そして,「不合格」の原因が「尿意」であった場合・・・
これから先の人生,なんとも暗い過去を引きずることになる。

それは,絶対に避けたい。



さて,受験会場でのトイレの行き方であるが
これには
「ちょっとしたコツ」がある。

甘く考えて,不用意に行動すると
とんでもないコトになる。

「ちょっとしたコツ」とは主に3点

第一点
試験会場(教室)に到着したら
必ず一番近いトイレの場所を
確認しておくコトである。

第二点
試験が1科目終わるたびに
必ずトイレへGO!
それも
グズグズせずに
終了直後にダッシュするのである。

第三点
行きたくなくても
行っておけ・・・である。




試験会場は,普段のアナタの学校とは別世界である。

ドコにナニがあるのか,サッパリわからない。

方向感覚がニブい人は,よく校舎の中で迷子になる。
冗談ではない・・・本当だ。

「トイレの場所の確認」は大変重要なのである。


また
1科目の試験が終わり
友達とオシャベリなんかしていると
いつの間にかトイレが
「満員」になってくる。

みんな同じ人間なのだ・・・。
冬場の受験会場の休み時間のトイレは
ラッシュアワーである。

あなたは,イライラしながら
行列の最後尾に並ぶことになる・・・。
「あ・・・あと5分しかないよ・・・」
「2時間目が始まっちゃうよ・・・」


そんなアセリまでオマケに付いてくるのである。

特に女子は注意したい。
男子に比べ,トイレの部屋数も少なく
用を足す時間も長い・・・。
絶対に注意したい。


1時間目が終わったら,即,ダッシュである。

早めに用を足せば,それだけ「ゆとりの時間」もかせげる。

平常心で2時間目に臨めるのである。

「行きたくなくても,行っておけ」

この意味は十分に分かるだろう。

今は行きたくなくても
2時間目途中に行きたくなる可能性は大きい。

普段の授業中と違って
「センセイッ,オシッコ!!」
というわけにはいかないのである。


受験会場のトイレ
それは,実に近くて遠い距離にあるのである。




  

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