第71手 「頷く」
〜 上手な授業の受け方 〜



「頷く」

難しい漢字である。

「うなずく」と読む。



わかったということを表すために
首をたてに動かす・・・

という意味である。

そんなことは
多分・・・
誰でも知っているのである。

しか〜し
「頷く」ことの大切さを知る中学生は
これまた
多分,少ないのである。

特に授業中である。
「頷くことは勉強の成果に直結している」

と考えてもらいたい。

頷けば,確実に授業が分かりやすくなる。



「え?」

「分かったから,頷くんじゃないの?」

「頷くだけで,本当に分かるようになるの?」


と思うスルドイ中学生もいると思う。

もちろん
頷くだけで全部が分かるようになるワケではないし
頷くだけで満点が取れるようになるワケでもない。

しかし

頷くだけで
授業が分かりやすくなる

授業が分かりやすくなった分だけ
点数がアップする
ことは間違いないのである。

結構,お手軽な勉強法なので
一度は試してもらいたいのである。


では,「頷き勉強法」の仕組みを紹介しよう。



人は誰かと話をするとき
「相手にキチンと聞いてもらいたい」
という気持ちになっている。

当たり前である。

キチンと聞いてもらえないと
途中で話をするのがイヤになることだってある。

「あ,ちゃんと聞いてもらってる」
と思うと
オシャベリも調子が出てくる。
安心してお話ができるのである。

逆に・・・
相手が聞いているのか
聞いていないのか分からない

だんだんテンションも下がってくるものだ。

「てゆ〜か〜」
強引に話題の転換をされてしまうと
思わず「ムッ!」とすることだってある。

相手がキチンと聞いてくれているのか
そうでないのかは
話す側にとって
とても重要なことなのだ。




だから逆に
誰かの話を聞くときには
「ちゃんと聞いてますよ〜!」という
サインが重要になってくる。

そのサインが
「頷く」なのだ。

アナタが「頷きサイン」をガンガン発信していれば
相手は安心してガンガンとお話ができるのである。



そして
授業の場合
相手というのは
「先生」ということになる。

「ナンデ,私が先生のご機嫌までとらなきゃイケナイの?」
そう感じる中学生もいるだろう。

しかし・・・である。

ご機嫌な先生の「お話」と
不機嫌な先生の「お話」…
どちらが「分かりやすい」だろうか?


それは考えるまでもないのである。


さあ
明日から「ウンウン」と頷こう。

ただそれだけで
先生の話が
ずいぶんと分かりやすくなるものである。



そして
実際にやってみると
あることに気づく。

先生がアナタのために
アナタ中心に,アナタだけのために…
授業を進めてくれているような気分
になる。

不思議な気分である。

そのことついては・・・
次話で説明しよう。



あ・・・誰だ!

そこで頷くフリをしながら
コックリコックリやっているのは!

その場合,先生は
別な意味で
アナタだけのために特別な授業をすることになる

南無阿弥陀仏…である



  

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