第67手 「わかったぁ!」を「忘れたぁ〜」にしないために
〜「わかってるハズ」の撲滅方法〜



さて,勉強や仕事の大敵
「わかってるハズ」
を退治する次のステップである。

え? 
授業中に判断や確かめをしたから
もう大丈夫なんじゃない…?

とな。

とんでもナイ!

授業中の「判断」で
「わかった」と感じることができた人も
決してそれで終わってしまってはイケナイのだ!

次のステップが待っている。



それは
家での「復習」で
「わかったコトを,まだ覚えているか?」
を「確かめ」なければならないのである。




「まくべん」読者なら充分に御承知のことだろう。

「人間は忘れる生き物」なのだ。

授業中に100%の「わかった」が実感できても
時間が経つと忘れてしまうのである。

これはアナタの頭が悪いせいではない。

人間だから忘れてしまうのだ。

とても残念で悔しいことだが
それはそれで仕方がないことなのである。



「へ〜んだ! オイラは絶対に忘れないよ〜ん!」
とおっしゃるウサギさんは
ココで退場である。

自分の「忘れないという自信」を胸に
ゴーイング・マイ・ウェイ…である。



「忘れるかも…」
「忘れないハズ…だけどぉ…」

と感じている人は,先に進むのである。



「まくべん」で何度も何度も
飽きるくらいに語っているのが
「その日のうちの復習の大切さ」
である。

「復習」は勉強の中で
2番目に大切な部分なのである。
1番目は言うまでもあるまい。
「授業」である。


そこで
「復習」
「今日勉強してわかったコトを,まだ覚えているか」
という気持ちで
「試す」必要がある。

授業でやった問題などを
もう一度
「自力」で解いてみる。

授業の終わりに小テストがあれば
それらの問題がベストである。

それがなければ,教科書の例題や問題を。
社会や理科の場合は
教科書やノートを見ながら
今日の授業の内容や要点を
自分の言葉で説明できるかを試してみる。

それらの事が
できれば…「勉強内容を忘れていない」…となり
できなければ…「忘れている」…となる。




「忘れている」コトは,キチンと
復習し直して
再び「わかる」必要がある。

同時に
「このコトは忘れやすいゾ」と
ノートや教科書に印を付けておくと良い。


これは,後々の定期テスト対策や
受験対策の勉強で
「ありがたい道標(みちしるべ)」
となる。

「忘れやすいトコロ」だけに重点を置いて
集中的に勉強した方が時間もかからなくて楽チンで
その上,効果的なのである。



逆に「復習」をサボるとこうなる。

授業で苦労して
「わかった」を手に入れたのに
その後,
「わかったコト」を忘れてしまう。

しかし
本人は,
「忘れた」ことに気付かないので
本当にきれいサッパリと
忘れてしまう。

定期テスト前に勉強しても
「忘れた」ことさえ「忘れて」いるから
何を「忘れている」のかさえわからない。

そうなると,最初から全部を復習してみないと
どこが
「わからない」のか「わからない」のである。
それは,とても大変な作業なので
結局「全部を復習」なんてしない。

適当な勉強でテストに臨むので
「授業ではわかった問題」さえも
落としてしまい,玉と砕け散るのである。

そして,こう言うのだ。
「あ〜! わかっていたのにミスったぁ!」
「うっかりミスだぁ〜!」




はは…

とんでもない。

「わかったコトでも,忘れてしまえば,ナンの役にも立たない。」
のである。

そんなミスは
「うっかりミス」とは言わない。

「完全なるミス」
とか
「大敗北」
と言うべきである。

それくらいのインパクトで表現しないと
次のテストでも必ず同じミスを犯すのである。

そして
「本物の馬鹿」
確実に一歩近づくのである。



さあ
授業が終わった,その日のうちに
是非とも「復習」をしたいものである。

授業中の「わかった」も
鮮度が命
なのだ。

時間が経てば経つほど
腐っていく運命である。

腐らないうちに
新鮮なうちに

ちゃんと「加工(復習)」しておくのだよ。
缶詰とかフリーズドライとか冷凍食品とかにね…。



  

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