第66手 「ハズハズハズの『ハズかしい』」お話」
〜「勘違い」「わからない」撲滅方法 その1〜



さて,笑ってばかりもいられないのである。

授業中の先生の「説明」
キチンと受け取るにはどうしたらよいか…である。



「説明をキチンと受け取ったか,どうか」
を判断するには
「実際に問題が解けるか解けないか」
で判断するしかない。

例題や練習問題を実際に解いてみて

○ できれば……「ほぼ,わかっている。」
○ できなければ……「わかっていない。」


という判断ができる。

授業中に例題や練習問題を解く機会があれば
授業中に判断できるワケである。

ただ,いつもいつも
「授業中に判断できる」とは限らない。

授業中に例題や練習問題を解く機会がなければ
休み時間にでも「判断」する必要がある。

「そこまでガリしなくても…」と感じる人でも
家に帰って「復習」の中で
「腕試し」をしてみればよい。

授業中の「判断」と同じく
○ できれば……「ほぼ,わかっている。」
○ できなければ……「わかっていない。」

である。



ここで
「できる」ならば何の問題もないのだが
「できない」場合は
翌日,
速攻で先生に質問である。

なにしろ,アナタは
先生の投げたモノを
とんでもない「勘違い」で受け取っていたからである。



質問に行かない…なんてのは
言語道断!

明日の放課後に…

なんてのも
感心できない。



なにせ「勘違い」や「わからない」は
生鮮食品と同じなのだ。

「勘違い」や「わからない」が新鮮なほど
質問することでキチンとした
「理解」が得られる。


「勘違い」や「わからない」の
鮮度が落ちると
「何をどう勘違いしていたのか」
「どこがわからないのか」

といった具合になってしまい

最終的に
「もう,どうでもイイや〜!」
な〜んてコトになってしまう。



そして
こんなふうに考えるのだ。

「わかっているハズ」

一度でも
「わかっているハズ」と考え始めると
何もかもがメンドウに感じるようになる。

だから
「判断」「確かめ」の作業を絶対に行わない。

この「ハズ」がくせ者である。




話はコロリと変わるが

大人の仕事の中で起こるミスの大半は
この「ハズ」が原因である。


「言ったハズ」 「やったハズ」
「受け取ったハズ」 「終わったハズ」


そして
「確認したハズ」

ハズ,ハズ,ハズの大行進で
職場は大混乱に陥るのである。

なんなら
お父上,お母上に聞いてみると良い。

深く大きく頷き(うなずき)
「おまえ,良いこと言うなあ…」
シミジミと褒めてくれる
ハズである。



それは,さておき!

中学生の勉強にとって
「わかっているハズ」
「勘違い」や「わからない」が
腐ってしまった状態である。


勉強内容の賞味期限切れ

でもある。

そうなってしまっては
元も子もないのである。


授業中や授業直後の
「勘違い」や「わからない」は
「新鮮なうちに召し上がれ(質問しなはれ)!」
である。





  

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