第64手 「ノートの心得 その5」
〜 ノート取りに関するあの手この手 〜



ノートを取るときに
心がけなければならないコトは,まだまだある。

いくつかまとめて紹介したい。



【消しゴムは最低限に】

板書を写すときには
消しゴムを使っても構わない。

ただ
「自分は書くのが遅い」
と感じる人は
消しゴムは使わず
間違えたら2本線で消して
訂正すると良い。


少々ノートは汚くなるが
必要なコトがメモされないよりは
ずっとマシである。



また
「問題をノートに解く場合」
消しゴム使用絶対禁止である。


自分の間違いは「宝」なのだ。

後で見直すときに
「どこが間違えやすいか」すぐに分かる。

計算メモなども
ノートのスミに書いたり消したりしないで
場所を決めて,堂々と書いてもらいたい。

計算の見直しをするときに
自分の作業の流れがハッキリしていれば
ミスや問題点も見つけやすくなる。

自分の過去の過ちを
消しゴムで消して
リセットしてしまうのではなく
今後絶対に同じミスを繰り返さないために
残しておくのだ。



「そんなことするとノート点検が・・・」
「平常点が下がるかも・・・」

そんな不安もあるだろう。

勉強の本道が分かっている先生なら
きっと高得点をくれるハズである。
キラキラノートに心を奪われる先生なら
確かに平常点は期待できない。

しかし恐れることはない。

アナタは
ノートを取るために勉強しているのではない。
勉強するためにノートを取っているのだ。


キレイにまとめたキラキラノートで平常点を稼いでも
頭の中がカラッポでは何の意味もない。

そんな平常点なら犬にでも食べさせた方がマシである。
(多分,犬も食べない。)
(山羊なら食べるか?)
(食べるわけがない。)

平常点はキッパリとあきらめ
シッカリ理解する道を選ぶことをオススメする。



【色ペンの使い方】

色があった方が「分かりやすい」と感じるなら
色を使用してもかまわない。

しかし
せいぜい
2色〜3色までが限界である。

には色以上のを使用
ァンシー女子中学生見かける
そこまで
来ると
すでに
勉強ノートではなく
ある種の
「工芸品」である

まとめるのに時間がかかる上
復習やテスト勉強の時
「解読不能」で苦しみ
色彩に踊らされ「集中不能」になる。

消しゴムと同様に
「自分は書くのが遅い」と感じる中学生は
鉛筆1本で勝負してもらいたい。

先生が「黄色チョーク」で書いたところは
鉛筆で
アンダー又はサイドライン
「赤チョーク」で書いたところは
枠(わく)で囲むと良い。

ペンの持ち替え時間が
かなり節約できる。

「どうしても不安だ・・・」と感じる人は
自宅での「復習」のときに
赤ペン,青ペンで上書きしておけば良いのである。



授業中に「書く」時間を短縮することは重要である。
そのぶん,先生や友達の話に
耳を傾けられる。

他の所でも書いたが
「黒板には書かれない先生の解説」が
実はとっても重要だったりする。



【図やグラフも書いておけ】

「重要だ」と感じる図やグラフ

できるだけノートの書き写しておきたい。

ただし,丁寧に書く必要はないし
丁寧に書いてもあまり意味がない。

できるだけ「簡潔」に
省略できる部分は省略して
重要なポイントを落とさないように
書き写すのだ。
いわゆる「略図」である。

図を簡潔にする作業の中で
重要事項をおさえ
そして,イメージ(図)として
脳ミソに記憶させることができるのだ。



【必死にノートを取る作業は退屈しのぎにもなる】

分かりやすいノートを作ろうと
先生の板書や話に集中し
必死にノートを取っていると
50分間が,あっという間に終わってしまう。

「疲れ」や「ダルさ」や「退屈」を感じているヒマはない。
授業時間がハイスピードで過ぎ去るのである。

よって
苦手な教科ほど
「分かりやすいノート取り」に励めばよい。

(キラキラノートじゃないよ。念のため。)




苦手な教科ほど「積極的に攻める」
間違っても構わない。
苦手な課題ほど「挑戦的に臨む」
失敗しても構わない。
苦手な先生ほど「こちらから質問する」
バカにされても構わない。
苦手な友達ほど「こちらから話かける」
シカトされてもムカつかない。

それが「前向き勉強」の精神であり
「前向き人生」の神髄である。


  

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