第62手 「ノートの心得 その3」
〜 芸能人は歯が命,ノート取りは余白が命 〜



昔々
「芸能人は歯が命」というCMのセリフがあった。

「歯」は芸能人だけでなく
「人類全員」の命なのだが
毎日の歯磨きは,なんとなくメンドクサイし
歯医者さんは,何歳になっても
コワイものである。



それは,さておき

「わかりやすいノート」
「思い出しやすいノート」
づくりのためには

「余白が命」

ということを覚えておいてもらいたい。



「ノート取り」が苦手な中学生ほど
ギッシリ・ビッシリ・ギュウギュウと
ノートに書き込んでいる。

授業の1時間分を
ノートの1ページに詰め込んでいるのなら
要注意である。

「ギッシリ・ビッシリ・ギュウギュウ・ノート」は
後で
読んで「わかりにくい」
下手をすると
「読む気にもならない」のである。

大切なのは「ゆとり」であり「よゆう」であり
「余白」なのである。



その典型的な「例」を紹介しよう。




普通,ノートは
「右ページ」と「左ページ」に分かれる。

授業の先生の「板書」や「説明の要約」は
「右ページ」に書く。



そして
「左ページ」には・・・
「何も書かない」

のである。



「テストの解答用紙のウラ」だと思ってもらいたい。
計算のメモや
先生の話を聞き取るための
メモを取る場所である。

国語や英語の聞き取りテストで
メモを取ることがあるだろう。
そのノリで使えば良いのである。



余ったら,余ったでかまわない。

「モッタイナイ」と感じる気持ちは
十分にわかるが
イザというときまでは
メモだけにしておきたい。
(「イザというとき」についは,後で説明する。)

この場合の「モッタイナイ」は
「悪魔のささやき」くらいに考えた方がヨイ。


だから当然
キレイに丁寧に書く必要はない。

「自分で読める」程度に書けばよいのである。



さらに・・・
「一度書いたメモ」は絶対消してはイケナイ

「間違い」だろうが,「メモ」だろうが
1文字でも「書いたコト」は,アナタの財産である。

その上
「消す時間」の方がモッタイナイ。

真剣に授業を受けていれば
消しゴムなんか,使うヒマは無いのである。



また
「右ページ」の「板書の写し方」であるが
「1行とばし」くらいの間隔
で書くのが良い。

本を読むとき
ビッシリ文字が詰まった本よりも
行間が広い本の方が読みやすいと感じるだろう。

自分のノートも同じなのだ。


「1行とばし」で書いておくと
あとで「書き加え」ができる。


先生の説明を聞いていて
「これは重要だ」と思ったことを
書き加えることができるのだ。

家での復習で
「気づいたコト」も書き込める。

1時間の授業時間内にノートを完成させる必要はないのだ。

「必要」と感じたコト
「後でわかった」コト
「わからない」と感じたコト
「不思議・おもしろい」と感じたコトは

復習やテスト勉強で
ドンドン「書き加えて」いけば良いのである。

「あ・・・書き加えるトコロが無くなったぁ。」

まず無いとは思うが・・・
そんな場合が「イザというときである。」

左ページが余白で残されている。
そこに書き込むと良い。

また,「大事だ」と思った
「図」や「グラフ」なども
左ページに書き加えるとヨイ。



「余白ノート」は成長する。

定期テストまで成長するのはもちろん。
高校受験まで成長し続け
アナタの受験勉強をサポートする。


  

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