第59手 「日曜日には受験勉強のスケジュールを組むな」
〜 受験勉強の場合はね! 〜



「日曜日には受験勉強のスケジュールを組むな」

なぁ〜んて書くと

「勉強しなくてイイんだぁ」

とっても嬉しくなる中学生がいるハズである。

早合点して
「受験生といえども日曜くらいはノビノビと」


思う受験生もいるかもしれない。


だから,最初にハッキリお断りしておこう。

受験生も受験生でない人も
日曜日もシッカリと勉強するのだ。




日曜日に勉強しないで浮かれていると
当然
勉強した人との差が出てくる。


1年間に約50回の日曜日が巡ってくるので

毎週日曜日に3時間ずつ勉強した人と
0時間の人では
150時間以上の差がついてしまう。



150時間と言えば
中学生が1年間に受ける
英語の授業時間より大きな数字である。

1年後の成績で
「天国と地獄」ほどの差になるから
十分に注意したい。



さて,本題である。

受験勉強をしていると
どこかで
ドッカン
大きな時間をとりたくなるモノである。


普段からの
コツコツ勉強
苦手な中学生ほど
一発逆転を狙って
ドッカン勉強をしようとするのだ。

平日はチョコチョコ
土日に
ドッカン
である。



もちろん
それが性(しょう)に合っていて

それで勉強が
ドッカン,ドッカン
前に進む人は,それでも良いのである。

本物の「短期集中型」の受験生である。


だが・・・多くの受験生の場合は
この
ドッカン型の勉強で失敗するのである。



なぜか・・・?

考えてみたまえ!

毎日の受験勉強を
短い時間しか集中できない受験生が
土日の休みの日に
何時間も集中できるハズはないのだ。

土日に
ドッカンしようと計画していたが
急な用事が入って
ドッカンできなかった場合・・・

翌週には
ドドッカ〜〜ァ〜ン
勉強しなくてはいけなくなる。

そんな無理な計画で勉強していたら
当然,予定は狂ってくるのである。

試験が近づくに従って
「あ〜〜間に合わないよ〜〜」ってなコトになる。

焦って勉強が手につかなくなる。
そんな流れは
誰でも予想できることである。



だから・・・

受験勉強の計画を立てるとき
「日曜日をアテにしてはいけない」
のである。

日曜日は
その週に遅れた受験勉強計画を
うまく調整するための
「ゆとりの時間」
として活用したい。



100人が,何らかの計画を立てると
だいたい,95人の計画は
予定より「遅れがち」で進行するものである。


予定より(予想より)早く進む計画は
まず・・・無い・・・と思って良い。


受験勉強は,長い長い時間をかけて行うモノだ。

短い人でも3ヶ月
長い人になると,数年間かかる
大プロジェクトである。

「遅れがち」になるのは「当たり前」なのである。



そこで
「日曜日」で「遅れがち」を取り戻すのだ。

だが
最初から日曜日に「勉強計画」が入っていると
「遅れた分」を勉強する時間がとれなくなる。

よって
最初のお言葉に帰るのである。

「日曜日には受験勉強のスケジュールを組むな」
である。



計画通りに進んだ週は
ホントに「ちょっと余裕の息抜きタイム」
にしてもイイし

来週,ちょっとでも楽ができるように
「余計に勉強しとこかなタイム」
にしてもイイのである。

これによって
長期戦の流れはスムースになる。

計画がスムースに流れれば
心にゆとりが生まれる。

そうなると
勉強やる気も集中力も
格段に向上して

受験勉強やってて
「なんだか,受験勉強も結構,楽しいな」
な〜んて感じることも
夢ではなくなるのだ。

もちろん
そのためには
平日の受験勉強への取組が決め手となる。

だが
「今日頑張れば・・週末は自由だぁ〜」
という気持ちが
きっと
平日の頑張りを支えてくれるのである。



重ねて注意するが

平日,ロクに勉強しない人が
日曜日にユックリ過ごすと
絶対にトンデモナイ結果が出てしまうのである。


そんな気がする人は
今回のお話は
キレイサッパリ忘れて頂きたい。

少なくとも,友達に
「ねえねえ・・・日曜に勉強しない方が成績上がるらしいよ」
なぁ〜〜〜んて,シッタカで話すのだけは
絶対やめていただきたい。

これ,まくべんからのお願いである。


  

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