第56手 「定期テスト答案用紙の見方」
〜 大事なのはどっちだ,○と× 〜



試験期間が終わると
定期テストや実力テストが返ってくる。

答案用紙の上には,赤ペンで書かれた
「○(マル)」「レ(バツ)」が散乱しているのである。


中には力強く
「×(バ〜ツ)」と書かれていたり

空白の部分には「・(テン)」が打たれている場合もある。

あぁ無情・・・である。



小学校の先生方は
「花マル」や「三重マル」「二重マル」を好んで使うが
中学校の先生方で「花マル」を使う先生は少ないのである。

まくべんとしては,中学校の先生方にも
もっと「花マル」を使ってほしいと思っている。

だって,その方が
もらったときに,ウ〜ンと
ウレシイじゃないか!

しかし
採点中にいちいち「花マル」を付けていたのでは
時間がかかって仕方がないのだろう・・・とも思う。



さて,今回の話題は
「○」「レ」のお話である。


返された答案用紙の「○」と「レ」
どっちが大事か・・・?


と聞かれたら,何と答えるだろうか?


「もちろん,○でしょう!」

多くの中学生は,そう答える。

「○」は点数になるからである。
逆に「レ」は,いくつあっても点数にはならない。

点数は多い方がウレシイから
当然
「○」の方が大切だと思うのである。



しかし
マクベリストの中学生は
そんなふうには考えない。



「○」が付いた問題など,もうどうでも良いのである。



言ってしまえば,すでに
「使用済み」であり
「期限切れ」であり,「ゴミも同然」なのである。

指定のゴミ袋に入れて
さっさとゴミステーションに出してもよいくらい
「ど〜でもよい問題」なのである。


大切なのは・・・
「レ」が付けられた問題だ。


「レ」が付けられた問題は

アナタにとって「未使用」であり
「未達成」であり「未消化」な問題であるのだ。


さらに言うなら

アナタの
「弱点」であり「課題」であり
「目標」であり,「お宝」なのである。

これをゴミに出しては
MOTTAINAIのである。



「○」を大事にする中学生は
同時に「点数」も大事にする。

「点数」を大事にするのは,決して悪いことではないが
「点数だけを大事にする」のは
「悪いコト」なのだ。

なぜなら・・・

すべてがそこで終わってしまうからである。

テスト勉強が終わってしまうのだ。


「未使用」な「未達成」な「未消化」な問題たちは
そのまま,ゴミに出されてしまうのである。

これでは,「できない問題」は永遠に「できる」ようにならないし

あなたの「弱点」は,ポッカリと穴が開いたままなのだ。



さあ,返ってきたテストの答案用紙
「○」なんか,どうでもいいのである。
「レ」に集中してもらいたい。



そして,頑張って
「で・き・る」
ようになってもらいたいものである。



「来週,同じ問題でテストされたら,100点が取れるか?」

それくらいの気合が必要である。

テスト終了後に,どれだけ頑張っても
今回のテストの成績は絶対に良くならないが
アナタの「弱点の穴」は確実に小さくなっていくのである。


そして
そんな努力の積み重ねが
近い将来のアナタの実力を大きく伸ばすことになるのだ。


さあ,アナタの取った
「レ」を大切にしてもらいたい。

なんならぁ〜
両手を合わせて拝(おが)んでもイイくらいである。

そして,言うのだ。

「いただきまぁ〜すぅ」

きっと,アナタの学力の
血となり肉となり骨となるハズだ!

あ・・・小テストの復習も,同じだからネッ



  

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