第55手 「勉強の邪魔者は封印せよ」
〜 欲望や誘惑との聖なる闘い 〜



今回の記事は「まくばん」への投稿がきっかけである。

学校では授業に集中できるが
家に帰ると様々な誘惑に負けてしまうらしい。

テレビにビデオゲーム,音楽にマンガ・・・

それらの1つ1つは決して悪いモノではないが
夢中になるあまりに
勉強に集中できなくなるのでは
ホントに困ったモノである。



アナタ達は,大昔の中学生と違って
家庭内娯楽完備時代に生きている。

様々な娯楽の機器や情報が
家庭内に,そして勉強部屋に侵入しているのだ。


昔は映画を見たければ
映画館へ行かなければならなかった。

テレビを見たければ
近所のオジサンの家に上がり込まなければならなかった。

マンガは貸本屋である。

電話は御近所のオバサンの家にかかってきて
オバサンが息を切らして呼びに来たものである。

電話をかける場合は
これまた近所の商店まで走らなければならなかった。

ゲームは遊園地やデパートの屋上である。
ゲームセンターさえ無かったのだ。

コンピュータは弾道計算のために軍の要塞の中に置かれ
最高機密としてガードされていた。


それが今は・・・

目を覆わんばかりの惨状である。

心から,お悔やみを申し上げるのである。

こんな時代に
「ちゃんと勉強しなさい」と言われる中学生は
「ホントに可哀想だ」と思うのである。



だが,困ってばかりもいられない。


ここはひとつ
「封印」しようではないか。


「封印」といっても永久に封印することはない。

「どうしても誘惑に勝てない」と感じたら
自分で期限を決めて封印するのである。

2〜3日間の封印でも良い。

むしろ
最初はそれくらいから始めた方が良いかも知れない。



中学生が勉強を進めるための
「封印」には
「ダンボール箱」を使った封印がオススメである。

自分を誘惑する様々な物体を
ダンボール箱に入れてフタをする。

フタだけだと,ついつい開けてしまうので
「封印紙」を貼ると良いのである。

たかが1枚の紙切れだが
これを破るのには,かなりの
「覚悟」が必要になる。

ホントに頭がクラクラするくらいの
「葛藤(かっとう)」がある。

今回は特別付録として
「まくべん封印セット」を用意したので
ダウンロード&プリントアウトで
試しに1度使っていただきたい。

「まくべん封印セット」(Adobe Reader 仕様)463kb
コチラがキレイ

「まくべん封印セット」(JPEG仕様) 225kb

両方ともA4サイズである。



「まくべん封印セットの使用法」

【1】

封印する物体に合った大きさのダンボール箱を用意する。


テレビやパソコンは箱に入らないので
専用の「断絶宣言オフダ」を用意してある。
家族の迷惑にならないように画面のスミにでも貼ってもらいたい。

また,携帯電話をお持ちの方は
緊急連絡のことも考え
「着信専用オフダ」を用意した。

その他,ステレオやその他の道具には
「現在使用制限中オフダ」を使っていただきたい。


【2】
封印する物体をダンボール箱に入れたら
紙を1枚用意していただきたい。
そこにはデカデカとこう書く。

「よくがんばったね。アンタはエライ!」

【3】
「アンタはエライ」用紙を封印物体の最上部に置き
ダンボールのフタを閉じるのである。
そしてガムテープを貼る。

【4】
最後の仕上げは「封印紙」である。
「封印紙」には署名や封印期限を書き込んでおくのだ。

「その日が来るまでは絶対に開けない」

そんな気持ちで書き込むのである。

そして,ダンボールに貼り付ける。
これは,
のり貼りが良い。
開けるときは「破らなければ開けられない」ように貼るのだ。

これで作業完了である。



さて,あとはアナタの意志の強さだけが頼りである。

がんばるのだ。


  

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