第53手 「客観を鍛え,主観をみがく勉強法」
〜 3色ボールペン勉強法 その2 〜



さて,「赤・青・緑」の3色ボールペンが
手に入っただろうか?

「赤・青・緑・黒」の4色ボールペンでも結構である。

では
「3色ボールペン勉強法」について話を進めよう。



「3色ボールペン勉強法」の基本は
「文章を読みながら,ココという部分に3色で線を引く」

というだけである。

教科書を読みながら,ボールペンで線を引くのである。

ただし
3色でメチャクチャに引いたのでは意味がない。

「青・赤・緑」の線を引く場合には
以下のルールに従ってもらいたい。



以下の文章は齋藤先生の
「三色ボールペンで読む日本語」
からの引用である。

 青(客観重要)「まあ大事」というところに引く

 自分の主観というよりは,誰が見ても
ある程度大事であろうというところに,気楽な気持ちで引く。多く引きすぎても構わない。後から青の部分を読めば,あらすじや要約になっているという引き方をする。


 赤(客観最重要)客観的に見て「すごく大事」と思ったところに引く。

 自分の独りよがりではなく,誰が見てもここが
最重要であろうという箇所に引く。全文を読む余裕がない人にも,その赤線部だけを見せれば文章の主旨が伝わる,という箇所に引く。赤は青とは違って,むやみに多く引くと「限定」の意味が少なくなるので,絞り込むようにする。青の上に重ね引きしても構わない。


 (主観大切)自分が勝手に「おもしろい」と感じたところに引く。

 文章の客観的な
要約とはまったく無関係に,自分の好みでおもしろいと思ったり引っかかりを感じたところに自由に引く完全に自分の好みや関心が基準となるので,正解不正解はもちろんない。気楽に引くことができるので,読み進める場合は,緑を軸にして引くのもやりやすい。
 (中略)話の本筋ではないがおもしろいところや,他の人が引きそうもないところに引くのがコツ。青,赤と重ね引きしても構わない。論理的に重要かどうかという観点から一度はなれてみると緑がおもしろくなる。論理より感覚優先で引くと,青・赤にはない味が出る。



「え? 教科書に線を引いてイイの?」

そんな疑問がわいてくる中学生もいるだろう。

イイのである。

教科書は,国から頂いた物ではあるが
間違いなくアナタの物である。
後になって国にお返しするコトもないし
古本屋に売りとばすワケにもいかない。

アナタの勉強が,より充実するのなら
どれだけ汚してもかまわないのである。



「それも,ボールペンで・・・?」

それも,わかる。

ボールペンで線を引いたら消えない。

間違って引いたら,どうしようもなくなる。
失敗を恐れる気持ちも十分にわかるのである。

しかし,そこが
ポイントである。

「書いたら消えない」というプレッシャーが
アナタに本気で線を引かせるのである。

よほど集中して読まないと
3色の線を引き分けることなどできないのだ。

だから,効果があるのだ。



「ホントにそれだけで効果があるの?」

そんな疑問もあるだろう。

アルのである。

線を引き終えた教科書は
アナタにとって最高の参考書になる。

まあまあ重要な部分や,最も重要な部分
色でハッキリと示されている。

テスト勉強の時には強力な味方になるのである。

特に
範囲の広い実力テストや入試の前に
3色の線が引かれた教科書が
強い味方になるわけである。



また,「3色で線を引き分ける」という作業は
とても頭を使う作業なのだ。

ハンパな気持ちでやると
とても線なんか引けないか・・・
赤線だらけになってしまうのである。

いろいろ考え,線を引いていくうちに
「大事なトコロ」と「大事でないトコロ」の
区別がつくようになる。


これは,とても大切なコトなのだ。




想像してみるのだ。

アナタの本棚に50冊の本があるとして

それらの本,全てにアナタの3色の線が引いてあるとして

「あれ,これはドコに書いてあったかな」
「どこかで読んだぞ」


そう思ったとき
50冊の本の中から素早く
目的の情報にたどり着けるのである。

線が引いていなければ
50冊の全文章を読み直さなくてはならない。

それは大変面倒なコトだから
たぶん,絶対に探さないのである。



もっとも,3色ボールペン勉強法で読んだ本は
だいたいの内容が頭にインプットされてしまうので
わざわざ探す必要もないのであるが・・・

そして,3色ボールペン勉強法の奥の深さは
まだまだ続くのである・・・。

それは,次回で・・・。



  

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