第43手 「実行できない計画は,悪い計画である」
〜 意志の弱い人の計画の立て方 〜



「計画は立てたけど,なかなか実行できない」

「いつも途中で計画が狂ってしまう」


そんなことを嘆(なげ)く中学生は,実に多い。

そして・・・自信をなくし

勉強へのモチベーションが下がってしまう。

結果,成績が伸びない。

そんな悪循環にハマり込んでいる中学生も多いと思うのである。



「勉強とはナンダ」第11話で,
本気計画の立て方について紹介した。

ポイントは3つ

● 計画はスモールステップで

● 無理な計画は無意味

● 生活時間に優先順位をつけろ


であった。



良い成績を狙うなら
たくさん勉強しなければならない。

たくさん勉強すれば
良い成績が期待できる。


しかし,ここで注意してもらいたい。

あくまで
「たくさん勉強できれば・・・」である。


いくら「たくさん勉強する計画」を立てても
計画どおりに勉強できなければ
何にもならないのである。



それどころか
「万年計画倒れ」
最初に書いたような「自信を失う」という
怖ろしい副作用があるのだ。




毎度のように「計画倒れ」になっていると

いざというとき,どれだけ完璧な計画を立てても

最初から自分が信じていないので

計画遂行上,ちょっと苦しい場面に出くわすと

「やっぱり,オイラ,意志が弱いし〜」

となり,お馴染みの「計画倒れ」にたどり着いてしまう。

そうなると完全に

「負け癖(まけぐせ)」がつくのだ。

何をやってもうまくいかなくなる状態である。

「いい加減な計画」は,その最短コースなのである。



では,どうするか。
どうやって,「負け癖」からオサラバするかである。


答はカンタン。 単純明快である。

最初から欲張らずに
「意志の弱い自分でもやり遂げられる計画」を作ることである。


普段,1日1時間も勉強しない中学生が
テストの2週間前から,1日3時間の勉強できるワケがない。

(できる人はドンドンやってね。ゴメンナサイね。)

休日,ロクに勉強しない中学生が,6時間も集中してやれるワケがない。
(頑張る人はドンドンやってね。ゴ〜メンナサイね。)

毎日,2時間以上テレビを見ている中学生が
今夜からピタリとテレビとサヨナラできるワケがない。

(できる人は,キチンとガマンしてね。ホントに悪かったね。)

それでいて,一気に5教科100点アップを狙うのだから
身の程知らずもイイところである。

(やれる人は遠慮なくやってね。本当に申し訳ありませんね。)



そう・・・。

意志の弱いアナタは

「目標」を少しだけ低くして
それに向けて
「完全にやり遂げられる計画」を作るべきである。

そして,あとは「やり遂げる」だけである。

それが
「意志の弱い者」が
「自信」を獲得するための第一歩である。



  

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