第42手 「中学生は何時間勉強したらよいのだろうか」
〜 アナタにピッタリの勉強時間の見つけ方 〜



実によく質問される。

「中学3年生は,いったい何時間くらい勉強したらいいですか」

そして,よく言われる。

「そうだね,普通,学年プラス1時間ってとこかな」
「すると・・・3プラス1時間で4時間ですね」
「普通,そんなとこかなぁ」



この方式では
中学1年生は2時間
中学2年生は3時間
中学3年生は4時間
となる。

スゴイ・・・。

さらに考えると・・・

高校1年生は
まさか2時間に逆戻りするわけにはいかないので
5時間か・・・。
高校2年生は6時間
高校3年生は7時間

大学1年生は8時間で
大学4年生は11時間

30才のオジサンは19時間
35才で24時間となり,睡眠時間はゼロになる。
ちなみに36才以上は4次元空間が必要になる

スゴイ・・・。



「自分は何時間勉強すればよいのだろうか」

それは,学生の永遠の謎である。


そして,その謎はあちらこちらで出現し
様々な答えが出没する。

諸君の学校にも「説」があるはずである。

学年プラス1時間説

最低1時間説又は2時間説,3時間説

中には
1時間+(学年×45分)

なんて,実に複雑な計算式を立てている学校もある。

スゴイ・・・。



しかし,ここで考えてみよう。

中学生が一律に勉強しなければいけない時間は
決められていないのである。

どの法律にも書かれていない。

では,いったい,誰が,どうやって決めたのだろうか。

「まくべん」の予想は・・・「ただ,なんとなく」だと思う。



そもそも
全員が全員,同じ勉強時間を過ごしたからといって
同じだけ学力が上がるとは思えない。

勉強が得意な人は,短い時間で学力が身に付くし
勉強が苦手な人は,長い時間を必要とするのである。

また
集中力のある人の1時間と
それがない人の1時間では
勉強の中身は,全く違ったものになってしまう。

その人に必要な勉強時間は

実は・・・みんな違うのである。

5分の人もいれば8時間以上必要な人もいるのである。

でも,時々
「これは,あくまで最低の目安ですから」という説もある。

冗談ではないのである。

「勉強ギライ中学生」に「最低のライン」を紹介しても
絶対に「最低ライン」の勉強なんかしないのである。

「勉強まあまあかな中学生」は「最低ライン」の勉強で安心してしまい
勉強大好き中学生さえ,「人より2倍勉強した」「3倍努力した」と
変に安心してしまうのがオチである。

そんなものなら,最初から無い方が良いのである。



そこで
「まくべん流自分の勉強時間の決め方」
の登場である。

やり方は実にカンタンである。


先ずは1つの質問に答えて欲しい。

「アナタは,毎日,何時間くらい勉強するべきだと思いますか」
である。

間違ってはイケナイ。
「アナタは,毎日,何時間くらい勉強していますか」ではない。

「するべきだと思うか」
である。



多分,それなりの
「勉強時間」が出てくる。

それが,アナタの
「とりあえずの勉強時間」である。

「30分」と答えた人は「30分」でよい。
「1時間」と答えた人は「1時間」で十分である。
「3時間」と答えた人は「3時間」勉強すればよい。

そして,
実際に勉強してみるのである。

数日間実行してみて,不安なら増やせば良いし
続かないようなら,減らせばよい。

不安を感じながらも減らしてしまいそうな人は
もう一度,自分に質問すればよい。

「アナタは,毎日,何時間くらい勉強するべきだと思いますか」





使用上のご注意
「私はとても自分に甘いなぁ」と思っている人は全て忘れてください。



  

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