第41手 「テストの反省とテストの後悔」
〜 悪夢の再来は,後悔から始まる 〜
定期テスト,実力テストがすんで約1週間くらいで
答案に○×がついて返ってくるのである。
もっと早い学校もあることだろう。
それから更に1週間くらいで「成績票」が渡される。
「努力の結果」との「ご対面」である。
大いに「反省」する期間である。
そして,次の1週間が過ぎると
テストのことなんかキレイサッパリ忘れるのである。
先に「反省」と書いたが
1週間後にキレイサッパリ忘れるような「反省」は
「反省」とは言わないのである。
ただの「後悔(こうかい)」である。
「後悔」した中学生の答案用紙は
返却から1週間たっても「そのまま」である。
悪くすると「行方不明」だったり「失踪」している。
あるいは事故により「消滅」していたり
意図的に「抹殺」されていたりもする。
(まるでスパイ小説である)
次回のテストでも,ほぼ100%の確率で
悪夢が再来するのである。
(こちらはオカルト小説のようである)
では,ホントに「反省」した中学生の答案用紙はどうなっているのだろうか。
【反省レベル1】
答案用紙が問題用紙といっしょにファイルされている。
分類の方法は人によって違うだろうが
「1学期の中間テストの国語」はココ・・・
という具合に,キチンと整理されている。
===悪夢再来率・・・60%===
【反省レベル2】
「できた問題」と「できなかった問題」が,キチンと分類されている。
これまた方法は人によって様々である。
問題用紙の「できた問題」には青マーカーで印,
「できなかった問題」には赤マーカーで印をつける程度でも結構。
答案用紙には先生のつけた○×がついているので
特にチェックする必要はないのである。
これらのマーカーのチェックは
これからの定期テスト,実力テスト
入試の模擬テスト,入試の勉強する際に
自分の弱点の洗い出し作業で大いに役立つのである。
=== 悪夢再来率・・・40% ===
【反省レベル3】
多くの学校でやらせることではあるが
「間違った問題」の訂正,つまり誤答訂正である。
別冊のノートを作り,間違った箇所を訂正して
先生に提出する方法が一般的であろう。
ただ,考え無しにやると,これがムダな作業になってしまうのである。
大切なことは,
後々の勉強で「間違った問題」にチャレンジするときに
その問題の正しい答が,
誤答ノートの「ドコ」に書いてあるか,分かるようにする必要がある。
先生からの指示だからと言って,
機械的に訂正した誤答ノートを作っても意味がないのである。
学校からの指示が特別ない場合には
小さなメモ用紙に「誤答の訂正」を書き込み
答案用紙の空いたスペースや裏側に貼り付けておくと良い。
いつでも「できなかった問題」の復習ができるのである。
=== 悪夢再来率・・・20% ===
【反省レベル4】
これが,究極の「反省」である。
それは「できなかった問題」が「できるようになっている」ことである。
もちろん,それ以前に教科書やノートを参考に
「誤答の訂正」をする必要がある。
しかし,そこで安心してはいけないのである。
ほとんどの中学生がココで安心してしまう。
勉強したような気分になり,勉強を終えてしまうのである。
もう一歩・・・なのに,誠に残念である。
「できなかった問題」の「正しい答」がわかったら
もう一度,自力で「できなかった問題」を解いてみる。
解ければOK
解けなければ,まだまだ「わかっていない」のである。
さらに「正しい答」を研究するか,友達や先生に質問するのである。
もしも,テスト返却後1〜2週間後に同じ問題で再試験があるとしたら
その時は,自分が取りたい点がとれる状態にしておかなければならない。
そこまでできて,本物の「反省」である。
=== 悪夢再来率・・・5% ===
「え〜・・そんなのゼッタイ無理だよ〜」
そうであるか・・・残念である。
だったら,どこかのおサルさんのように
反省しているフリだけしていれば良いのである。
う〜ん・・・最近の中学生には,このネタも苦しいか・・・
=== 悪夢再来率・・98% ===