第37手 英語という教科の特殊性
〜 英語の攻略は中1レベルから 〜



「英語が苦手」という中学生は多い。
中学生徒だけではない。高校生や大学生,社会人まで
アンケートを採ったら,多分
「キング・オブ・苦手」教科に輝くはずである。

それにしてもナゼに英語は
ここまで苦手意識を感じさせてくれるのだろうか。

それは英語の勉強の「積み上げ方」にあるのではないか
と「まくべん」は考えている。



ふつう,勉強は基礎や基本をコツコツと積み上げていくものである。
そして,多くの教科は下の図のように
ピラミッド型で積み上げられていくのである。


この型の積み上げでは,基礎や基本となる事柄のうち
いくつかが無くても,ある程度の高さに積み上げられるのである。
もちろん,最終的な高さは低くなるが
なんとか積み上げられないことはないのである。



しかし,英語の場合はそうではない。
英語の場合の基礎や基本の積み上げ方は
下のような「ダルマ落とし型」なのである。


1段目をキチンと積まれなければ,2段目は絶対に積めないのである。
1段目が「アルファベットの読み方」ですよ。
2段目は「アルファベットの書き方」ですよ。
3段目は「Hello」ですよ。
という具合である。

be動詞を無視して,疑問文は「ありえない」し,
英単語なくして,文章どころではないのである。

英語の勉強は,中学1年の最初から,確実にキチンと
積み上げなければならないのである。

それも,
ひとつひとつを完全にマスターしながら
パーフェクトに積み上げなければならないのである。



「え〜〜っ! そんなの絶対ムリっすよ」
そんな 嘆き声が聞こえてくるのである。

そんなことは絶対にないのである。

中学3年生までに勉強する英語の文章のしくみは
英語圏(英語を話す国々)では7歳児にでも
十分に理解できるしくみなのである。

アナタの頭脳がイギリスの7歳児に負けるはずはないのである。

問題なのは「英語」に費やす「時間」の違いなのである。

イギリスの7歳児は24時間英語を話し聞いている。
イヤ,夜は寝ているので12時間くらいと言っておこう。

それに比べ,自宅勉強0時間の中学生は週に3時間しか勉強しない。
これで英語をマスターできれば
本物のスーパー天才君なのである。



これから,こんな言い訳は通用しないのである。
「オレ,頭わるいっすから,英語できねえでヤンス」

正しい言い方は
「オレ,根性ないっすから,英語できねえでヤンス」
である。



今からでも遅くはないのである。

英語を「得意科目にしたい」または「苦手教科でなくしたい」と思う人は
中学1年生最初からの
「英単語」「基本文」パーフェクトに暗記する作業を始めるべきである。


そして,アナタが中1であるなら,十分に覚悟してもらいたい。

毎日の授業と復習を全力で頑張るのだ。

今まで,楽しくやっていた「意外と簡単!」と感じている英語は
5月に入ると少し手強く感じるようになり
7月頃にはハッキリと「得意組」と「苦手組」に別れるのである。
アナタはどちらの「組」に入ることになるのだろうか。

英語の点数は,いつか必ず上昇し始めるのである。
1週間で動く人もいれば,半年かかる人もいるだろうが
確実に「上がる」のである。

それが,中学の英語の特性なのである。



【 教 訓 】

英語の復習は,必ず1年の最初から行うべし
特に「英単語」と「基本文」は
100%の暗記を目指すのである。
90%ではダメである。



  

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