第36手 新学期教科書点検マニュアル
〜せめてこれだけはヤルベシ〜
アナタの教科書が虐待を受けていない前提で書くのである。
(教科書虐待の詳しくはココである)
新しい教科書をもらった直後に,いくつか点検をしてもらいたい。
@ 教科書に落丁・乱丁はないか点検すべし
可能性は低いが,ときどき教科書のページがワープしていることがある。
ページの順番が乱れていたり,袋とじ状態になっていたりすることもある。
そんな問題を発見したら「レアだ!」などと喜んでないで,
さっさと先生に申し出るのである。
後で気づいても交換してもらえるが,
それまでに勉強中に書き込んだアンダーラインや注意書きまで失うことになる。
この作業は,学校で教科書をもらうときに済ましていると思うが
短い時間で全部の教科書を点検することは不可能である。
もう一度,家で時間をとって,きちんと調べた方が良いのである。
A 記名すべし
教科書の乱丁,落丁がないことを確かめたら,
全ての教科書に名前を書くのである。
面倒がらずに,「組」,「姓」「名」をキチンとペンで書くのだ。
カッコウをつけたりカワイコぶって
「ひろし」「ともこ」「サッチー」・・・と
「名」や愛称で書くのは言語道断である。
学校は幼稚園やタレント養成所ではない。
教科書に対して失礼であり,何より自分の名前に対して無礼である。
自分で自分の名前を蔑(さげす)んでどうするのだ。
自信と誇り,そして「1年間お世話になります」という気持ちで
ていねいに記名してもらいたい。
これは一種の「儀式」でもある。
B 目次を読むべし
詳しくは勉強法いろいろ第20手の「目次の活用法」を参考にしてもらいたい。
時間があれば,全ての教科書の全部の内容を読んだ方が良いのだが,
時間がない場合は,せめて目次だけでも目を通して,
これから1年間の各教科の勉強の様子を
勝手に想像してもらいたい。
これも,1年間のスタートで「やる気」を起こすのに効果的な方法である。
C 教科書の使い方を探すべし
「使い方」がない教科書もあるが,だいたいの教科書に
「この本の使い方」が書かれている。
教科書の中で出てくる記号や利用の仕方が書いている。
意外と先生方も見落としがちな部分である。
今までアナタが知らなかったのもムリないのである。
D 資料や付録を点検せよ
これも,ついつい見落としがちな項目である。
国語の教科書なら「活用表」や「漢字表」,「作家の紹介」等々,
十分活用できる資料が,教科書のあちこちに眠っているのである。
どこに何があるかは「目次」にちゃんと書いてあるのでチェックしてもらいたい。
また,折り込み資料は,1年間使うウチにボロボロになる可能性がある。
できれば,新しいうちにコンビニ等でコピーをとり,
部屋の壁に張りだしておきたい。
以上,新学期の教科書点検マニュアルである。