勉強法いろいろ:第35手:六の巻
「コンドウ先生」と「ブンベツ先生」
〜 公と私の区別のマナー 〜


中学生には少し「わかりにくい」ことかもしれない。

先生方の暮らしには「公」と「私」がある。


公とは(おおやけ)と読み
「学校の先生」という身分や仕事に関係することである。


私とは(し)又は(わたくし)と読み
仕事以外でのこと(自分や家族のこと,先生の友達・知人関係など)である。



先生方には
この「公私」をキチンと区別する先生(ブンベツ先生)と
あまり区別しない先生(コンドウ先生)がいる。

先生方の立場から「公私の区別」を考えると
いろいろと複雑な問題がある。
ここでは
あえてその問題には触れないのである。



中学生の立場から考えると
「どちらの先生が良い。悪い」ではなく
「マナーの問題」となる。



新学期,新しい先生と出会うと,中学生は興味津々(しんしん)である。

特に若い先生方への興味は高い。

「先生,独身ですか?」
「恋人はいるんですか?」

ワーワーキャーキャーである。

中には
「出身大学はどこですか?」
なんて質問も飛び出すことがある。



先に書いた
「公私の区別にあまりこだわらない先生」なら,
大した問題は発生しない。

しかし
「公私の区別にこだわる先生」なら
問題発生の可能性ありである。


なかなか親しげの答えてくれない先生に対して

「シカトした」とか
「ムカつく」とか
「おタカい」とか
「冷たい」といった気持ちを持ってしまう。

中学生としての
「何でも話せる,心を許し合える先生であってほしい・・・」
というマッスグな気持ちはわかる。

しかし
「ブンベツ先生」からしてみれば・・・である

いくら担任の生徒ととはいえ,
初対面から,まだ日も浅く,
お互いに,どんな性格か,どんな考え方をするのか
まったくわからない人から,
いきなり遠慮も無く,プライベートのことを聞かれたりすると
「不愉快」になる先生もいるのである。

自分の家に土足でズカズカ踏み込まれたような気分になるのである。

人間とは複雑なものである。


先生との人間関係は,いきなりスタートからつまずくのである。



初対面の印象というのは,とても大切である。
一度心に刻み込まれた「印象」を変えることは
なかなかムズカシイのである。

さて,そんなトラブルをさけるために対策を考えよう。


見極めのポイントは普段の先生の話の中にある。

授業中やクラスで
「私(自分のコト)」の話をたくさんする先生
大丈夫である。


逆に
「私」の話を,あまりしない先生には
対策が必要となる。

時間をかけ
信頼関係を作りながら
コツコツとフレンドリーになっていった方が良い。




「生徒が気をつかうなんて変じゃないですかぁ?」
そんなご意見にはこう答えるのである。


よりよい人間関係はお互いで築いていくものである。

先生と生徒の人間関係つくりは確かに先生側のリードに責任があるが

生徒も十分に礼儀をわきまえる必要があるのである。

そして

生徒が「無礼」をはたらいた場合には

先生が,キチンと「指導」をしてくれるのである。

この文書に書かれていることがわかっていれば,
その「指導」でムカついたり,キレたりすることは
少なくなるのである。




 

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