勉強法いろいろ:第35手:参の巻
「セッカチな先生」と「ユックリな先生」
〜 それぞれの時間の感じ方 〜
「セッカチ」な先生がいる。
先生から用事をたのまれ,5分後には「もう,やったか?」と聞かれる。
「えっ?これからやろうと・・・」
「さっさとやりなさい!」
「は,はい。(だって,さっき言ったばかりじゃん)」
ムカツクのである。
よくある光景である。
「ユックリ」な先生もいる。
「先生,こないだのテスト,まだ返さないんですか」
「ああ,そのうちな」
そして,「そのうち」はなかなかやって来ないのである。
キレるのである。
「セッカチ」「ユックリ」は性格である。
性格だから,変えることはむずかしい。
中学生の若いアナタならまだしも,
長く生きてきた先生方の性格は,
そうは簡単に変えられないのである。
なんだか割に合わない話で,損した気分になるだろうが
それはそれでシカタナイことなのである。
さて,「セッカチ」な先生は「待てない」のである。
「待てない」先生には「待たせない」ように努力するか,
「理由を説明して待ってもらう」ようにお願いするかである。
また,「いつまでにやればよいか」と締め切りをハッキリさせる必要がある。
課題の締め切り時刻がハッキリすれば,それまでに仕上げれば良いのである。
「セッカチ」な先生との付き合いは,
自分が先生のスピードについて行くように努力したり,
先生のスピードを落とさせたりする工夫が必要になる。
その努力や工夫が,これからのアナタの将来の人間関係づくりに
おおいに役立つと考えてもらいたい。
次に「ユックリ」な先生との付き合い方である。
「ユックリ」な先生には,コチラ側から攻める。
授業の準備やテスト範囲など
予定の期日を過ぎてもお知らせがない場合は
コチラ側から聞きに行けば良い。
一度でダメなら二度三度である。
この波状攻撃,あまり短い間隔では逆効果である。
先生の都合も十分考えて,計画的に間(ま)をとると良い。
授業の開始にたびたび遅れて来るような場合は,
クラスの代表が職員室まで迎えに行くべきである。
先生方にとって,「授業に遅れることを他の先生に知られるコト」は
とてもハズカシイことなのである。
「○○先生を迎えに来ました。入ってもイイですかぁ」
これは,効果的な一声である。
何なら,アナタが休み時間のうちに職員室にお迎えに行く手もある。
質問ノートでも持って行けば一石三鳥である。
(先生ともフレンドリーになれるので三鳥である)
ユックリ型の先生は,アナタの方から積極的に攻めることがポイントである。
「セッカチ」「ユックリ」から発生するトラブルは
それぞれの人の「時間の感じ方」が原因になっている。
先生方だけに限らず,人は「自分の時間の感じ方」を持ってる。
「速く感じる人」もいれば「遅く感じる人」もいる。
また,時々の状況によっても変化する。
「自分の時間」だけで考えると,
他の人の行動にムカついたり,キレそうになる。
「そ〜か,あの人はセッカチだからなぁ〜」と
コチラ側が,ちょっと気をつかってあげて,それなりの工夫をすることで
結構うまくいくものである。
また,「なんで,コッチが苦労しなきゃならないの」と感じる人もいるだろうが,
それだけでは何の問題の解決にもならない。
ムカついて,キレて・・・ハイそれまでよ・・・なのである。
アナタは,その先生のために,いつもキレていなければならなくなる。
「まくべん」は,そちらの方が,よほど大変だなぁ・・・と考える。