第33手 問題集の使い方
〜 頭と地球とサイフにやさしい問題集の活用法 〜



問題集の使い方は大きく分けて4つある。

 ひとぉ〜つ・・・自分の弱点「わからない」を探す。

 ふたぁ〜つ・・・問題の解き方を調べる。

 みっつ・・・・・・・わかった知識を実際に使ってみる。

 よっつ・・・・・・・問題を解くテクニックやスピードを身につける。

である。



問題集勉強を始める前に,何のために問題集勉強をするのか・・・
それを自分で考えてから進めてもらいたい。


小さなことだが,これも大きな効果につながるのである。



問題集の使い方(共通編)

基本的には問題集に自分の
答は書き込まない方がよい。

答は
専用のノートを準備して,問題のページ,問題番号を書き込み
解いていくようにしてもらいたい。

これは,後で
何度も問題集を活用するためである。

問題集は1回限りの使い捨てのカイロではいけないのだ。
「ふたぁ〜つ」「みっつ」で再利用できるようにノートを使ってほしい。
でなけりゃ,同じ問題集を4〜5冊ほど買うか・・・である。

また
ていねいに問題文まで書き写す人がいるが,
それは時間の無駄だと考えた方がよい。

そんな時間があれば,
1問でも余計にチャレンジした方が良いのだ。



ひとぉ〜つ:自分の弱点「わからない」を探す場合

問題集の最初からとりかかるのである。

できそうな問題は必ず解く。分かり切った問題でも,必ず解く。

解いたら,解答と照らし合わせ,間違いがないか調べる。

合っていたら問題集の問題番号にチェック
「合格じるし」をつける。

そして次の問題へ・・・である。


できない・・・できそうもない問題は深く考え込まない。
さっさとあきらめる。



そして,問題番号に
「不合格じるし」をつけて次へ・・・である。

解答を見る必要はないのである。

今やっているのは
「わからないを探しているだけ」なのである。

そして,ひとくぎり終わったら,今やったところを全体的に見てみる。
自分の「わからない」がよく「わかる」のである。



ふたぁ〜つ:問題の解き方を調べる場合

自分の「わからない」がよくわかったら,
次に問題の解き方を調べるのである。

ここで
「解答」の出番となる。
解答をじっくり読む。

「あ,そうか」程度なら,解答を閉じてノートに
問題を自力で解く。

解けたら,問題番号に
「要注意じるし」をつけておく。

解答を読んでもわからなければ・・・方法は2つある。

@ 翌日,教科の先生や友達聞くか・・・
A 問題集の解答を「まる暗記」してしまうか・・・

である。

このどちらかは,
必ず実行してもらいたい。

これをやらずして問題集勉強は成立しないのだ。

できれば,
@をオススメしたいが,Aも捨てたモノではない。

この方法で実力を伸ばした人も多いのである。
どっちみちチェックは「要注意じるし」である。



みっつ:わかった知識を実際に使ってみる場合

「ひとつめ」と「ふたつめ」を終えてから
3日〜1週間くらい後に試すと効果的である。

問題番号に「不合格じるし」「要注意じるし」がついている問題だけ,選び出して
連続で解いてみる。

できたら「不合格じるし」を塗りつぶし「合格じるし」に変える。
できなかったら「不合格じるし」のままである。

その後は「問題の解き方をしらべる」と同じ対処になる。
人に聞くか,まる暗記するかである。



よっつ:問題を解くテクニックやスピードを身につける場合

この場合は,「合格,不合格,要注意」全ての問題を,
自分で
時間を決め,一気に解く。

時間を決めることで「実戦力」が磨かれるのである。

もちろん
この活用は,
ほとんどの「不合格,要注意」じるしが消えてから行うこと。

買ったばかりの問題集を
いきなりこの方法でチャレンジする人も多いが
あまり効果は期待できないのである。


そんなこんなで,1冊の問題集を
3回〜5回はやることになる。

よく1回通っただけで,新しい問題集に手を出す人がいるが,
それは,
アタマにも地球にもサイフにも優しくない問題集の使い方である。



  

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