第32手 問題集の選び方
〜「相性」の良い問題集の見つけ方 〜



「まくべん」は中学勉強では問題集は必要ないと考えている。

問題集で勉強するな・・・と言っているわけではない。

1年生,2年生の勉強では
「予習」や「復習」そして「宿題」をキチンとしていれば,
問題集に手を出す時間はないハズである。
1日2時間以上家で勉強しているのならアルである。
(塾の時間は含まないでである)

問題集をヤル時間があるなら,
もっとキチンとした授業の「復習」を頑張るべきである。



しかし

春休みや夏休み,冬休みに,
自分の弱点を見つけ出し,
きちんと修理したい

と思ったときの問題集勉強は効き目がある。

また,
受験勉強にも大変有効である。

今回は,より良い問題集の選び方がテーマである。
使い方については,また後の話になる。



問題集には使う人との
「相性」がある。
この「相性」を無視すると,悲劇が起こる。

悲劇とは
2〜3ページやって,後は本棚の飾り・・・
問題や解答の説明の意味がまったくわからない・・・
いくらやっても実力がつかない・・・

等である。



そこで,タイプ別,より良い問題集の選び方を紹介するのである。

●勉強にあまり自身のない人の場合

1 自分が探している教科や領域,学年に合っているものかぁ?


またまたよくある悲劇の例
2年生の数学の問題集を買って帰ったら,2年の理科だった。
もう一度本屋さんへ行き,2年の数学を買って帰ったら,3年の数学だった。
またまた本屋さんへ行き買い直したら,2年の数学の計算問題専用だった。
はたまた,本屋さんで買い直したら,2年の数学の参考書だった。

実によくある話である。
決して笑えないのである。
「まくべん」も体験済みである。
(自身がアル!)



2 自分ができそうな問題が,半分以上あるものかぁ?

すっかりヤル気で「ムズカシイ問題集」を選んだ結果
なかなか解けず,3問目で挫折することが良くある。
「確実にできる」問題ばかりでも困るが,
だいたい
半分以上が「できそうだ」が基本である。



3 解答の説明が,わかりやすいものかぁ?

「答」ではない。
「解き方や考え方の説明」である。
本格的な勉強では,とにかく「解答」のお世話になる。

できれば解答が別冊になっている方が便利だが,特にこだわらなくてもい良い。
自分でハサミやカッターナイフで切り離し,ホッチキスで止めれば
「別冊解答」のできあがりである。

無いモノは作ればよい。



4 とにかく自分で選んでいるかぁ?

アナタは世界でモトモト特別なオンリーワンである。
デキル友達が「良い」と勧めた問題集が,アナタにとって「良い」とは限らない。
 特に問題集ビギナーの中学生は,少し回り道ではあるが,
自分で本屋へ行き
自分で中身を確かめ
自分に合った問題集を選ぶ必要がある。

失敗したら買い直せばよいのだ。
(お小遣いは減るが・・・)

問題集を選ぶカンと経験は
高校や大学,社会へ出てからの様々な試験に役立つのである。

もっとも
人の話を良く聞くことは大切である。
学校の先生や塾の先生,友達や先輩から,より多くの意見を聞き
上の条件にあてはまるモノを探せばよいのである。



●勉強に自信がある人の場合
「あまり自身のない人へ」の1番,3番,4番に気をつければよい。
ただし,特別な難関校をねらう人,
「趣味」や「遊び」の世界で挑戦したいという人以外は
「難問・奇問の問題集」はオススメしないのである。

やたらと時間だけがかかって,効果が薄いこともある。
勉強全体から考えるとマイナス面もあることを知っておくのだ。



●もっと上を目指す人の場合
悪いことは言わない。
学校や塾の,アナタが最も信頼をおき,尊敬している先生に聞きなさい。
そして,絶対に指示に従いなさい。
さらには・・・
「やり遂げなさい」である。

難問・奇問もドンと来い超常現象・・・である。
(古い・・・)


  

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