第31手 3月の中学2年生に告ぐV
〜 1年間の勉強計画,立案できません! 〜



三度(みたび),湾願署の代走左遷刑事の登場である。

「1・2年の教科書を読破せよ!」
という指令を受け,
代走左遷刑事は,とりあえず3日間の目標で教科書読破活動に入った。

なぜなら,彼は「三日坊主」の癖があったからだ。

しかし,読破作業を進めれば進めるほどアセリに襲われるのであった。

「マクさん。僕らはこれからどうなるんですかぁ?」
「そんなこたぁ〜気にするな・・・われわれ下っぱは・・・」
「われわれ下っ端は,言われたとおりにやればイイ・・・でしょ。」
「そ〜だ・・・。あ・・さっき,ムロイさんがこれをお前にって・・・」
「こ,これは・・・!」

(ピロ・ポリ・ピロ・リン〜・・・テーマのつもりである)

今回は書き出しを,ドラマ仕立てにしてみた。
(自分では,気に入っている。音楽以外は・・・)



さて,ムロイさんからのメッセージは以下の内容である。
中学3年の1年間の勉強が,どのように流れていくかを示している。



第30手で紹介した
 1 3年生の授業の「予習」
 2 3年生の授業の「復習」
 3 宿題
 4 1・2年生の勉強内容の「復習」(記憶の復活)
 5 1・2年生の勉強内容の「練習問題」(実戦訓練)
を,図式化したものである。

ここで,いつもように「お断り」であるが,これは,あくまでサンプル(例)である。
中学校3年生,みんながみんなコウデナケレバナラナイいうものではない。
「よかったら参考にしてもらいたい」という程度として見てもらいたい。




今までに
「来年度一年間の学校生活見通すコト」
「1・2年の教科書読破をすること」を提案した。

早速,教科書読破に取り組んでいる人もいるだろう。
しかし
代走左遷刑事のように,
これからの計画が見えていないと,とても不安になることがある。
そこで,今回の記事になった。



少し表の解説をしよう。



今,諸君がいるのは水色の矢印「計画」と書かれたところである。

「春休み」または「新学期」から「1・2年勉強の修理」を始めてもらいたい。

1・2年の勉強内容をふり返り
「わからない」「忘れた」部分の記憶を復活させる勉強である。
「基礎と基本」をしっかりおさえる勉強である。
とにかく2年間でボロボロになっている部分を修理するのだ。

この勉強は,「夏休みに入るまで」が勝負である。
なぜなら,夏休みに入ると教科の先生に「質問」ができなくなるからである。
もっとも
2学期になっても「質問」はできる。
そのことから
2学期にもとぎれとぎれで,青い矢印が入っている。

しかし,中心になるのは1学期中と考えておくのだ。
夏休み突入後は「1・2年の実戦訓練」が待っている。



3年生勉強の予習復習は4月のスタートである。

夏休みは授業がないので,緑の矢印はとぎれている。

3年生勉強の場合,「修理」の時間がない。
その日その日の「予習・授業・復習」が勝負となる。
「故障の修理はその日のうちに」がモットーである。

部活加入者も引退するまで,この
2本立て勉強が必要である。





夏休みに入ると,「1・2年勉強」と「3年勉強」の
「実戦訓練」が必要になる。

これは
教科書の単元末問題や問題集,
過去問などをガンガン解いて「実力」を高める勉強である。


受験する学校や個人の能力によっては
ここでかなりハイレベルな問題も解けるように鍛えていくのである。
問題を次から次に解いていくので,まさに「実戦訓練」なのである。



そして部活も完全に終わった2学期,勉強は3本ダテになる。
「1・2年勉強の修理」も入れると4本ダテである。

よく「1・2年勉強の修理」をせずに
いきなり「実戦訓練」を始めている場合が多い。

それはそれで良いのだが・・・


「1・2年の勉強」をナメテかかり
問題がなかなか解けずにアセリと絶望がお友達になってしまう可能性がある。


錆びて壊れた道具で,犯人逮捕に臨めば大けがをする。

かつて,マクさんも言っていたのである。

「受験勉強の時には気をつけろ」

(イワナイ イワナイ)


  

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