第26手 先生の失敗は生徒のヨロコビ
〜 先生のミスに学べ 〜



授業中に先生が「ミス」を犯すことがある。

計算ミスや文字の間違い・・
内容の勘違い・・・・・
説明の間違い・・・・

と様々である。


先生が「ミス」を犯すと,教室が大いに盛り上がる。
(逆にシラケる場合もある)

冷汗とともに慌てて説明をやり直す姿が,
涙ぐましくも滑稽(こっけい)である。



さて,諸君は先生の「ミス」に対して,
どのような反応を返しているだろうか。


今回の話題は「先生のミス」である。


先に書いたように,普通,先生が「ミス」を犯すと

ほとんどの生徒は笑ってしまう。
失礼とわかっていても,ついつい笑ってしまうのである。

しかし
「できる生徒」は目つきが鋭くなるのである。
(別にガンを飛ばしているわけではない)
(怒っているわけでもない)


そして,次のようなことを考えて,観察するのである。


@ 先生は,なぜ「ミス」を犯したのか。
A 先生は,どいうやって「ミス」を発見した(気づいた)のか。
B 先生は,どうやって「ミス」の原因をつきとめていくのか。
C 先生は,どうやって「ミス」を修正していくのか。
である。



つまり

先生がミスするほどだから,ミスの部分は
よほどミスしやすいのだろう。


そのミスを犯さないためには,どうしたらよいのだろうか
と,
ミス防止の対策を先生の一連の行動から
学ぼうとしているのである。

(すごい中学生もいるもんである・・・)



定期テストのときの自分の「ミス」について考えればわかるだろう。

どんな「ミス」も理由なしに,突然に発生することはない。

ミスが起こるのには「必ず原因」がある。

その「原因」を確かめられれば,
「ミス」をなくすことが可能になるのだ。

 小ネタで「ポカミス撃退法」を紹介した。

「乱雑な文字がミスを誘う」という内容だった。

しかし,ミスの犯し方は,人によって様々なのだ。

「自分がどんなミスを犯しやすいのか」
それを研究する必要がある。

最大のチャンスは,テスト返却の時である。

もう一度,今までの自分の答案用紙を引っ張り出して
よく観察するのだ。

自分でわからない場合,毎度の事ながら,
先生にテストを見せて質問すればよい。



話がだいぶワープしてしまったが,

授業中に先生が犯す「ミス」は,
今後の自分のミス撃退のための
最大の生きた教材であることを知るのだ。


仲間といっしょにヘラヘラを笑っているうちに
アナタの周囲では,鋭い目つきで観察しているライバルがいるハズだ。


今回は,なんとなく,サスペンスなエンディングである。


  

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