第19手 やる気に苦しむアナタに福音となる!か 
〜 「やる気ゼロ」の人のための「パラ勉」 


「勉強をやる気がしない」
「やる気が出ない」
そんな言葉をよく聞く。

 「やる気さえ出れば」こんな言葉も聞く。

 やる気が出ない時は,本当に困るものだ。



そこで,東京大学の池谷佑二先生の著書に学んだのである。
ちょっと難解なので,「まくべん」が通訳する。



まずは,「やる気は,脳のどの部分で発生するか」である。

 
「やる気発生源」は脳の奥,ほぼ中央の「側坐核」(そくざかく)という部分である。

 側坐核は大きさは1センチもない小さな器官であるらしい。
(「まくべん」は,まだ見たことがない。)

なんと私たちのやる気は,
そんなチッポケな器官に左右されているらしいのだ。
(ちょっとクヤシイ)



では
側坐核君は,どうしたらやる気になってくれるのかについて考えていこう。


側坐核がその気になるためには,
準備運動が必要なのだ。

 諸君には,こんな経験はないだろうか。

 机の上がグチャグチャで,それを家の人に注意されて
イヤイヤながら片づけを始めた。

「わぁ〜,引き出しの中もひっでぇ〜」
「なんだこりゃ?1年前のミカンのミイラだ」
「あ,100円玉,もうけもうけ」
「ヤバッ!,15点中間のテストだよ」



 そんなこんなで,気がつくとすっかり片づけに夢中になってしまっていた。
今流の言葉で言えば
「ハマる」という状態である。

そうなのだ。
これが
側坐核君がその気になったときの症状なのだ。

イヤなことでも,いったん無理に始めると,ついついハマッテしまう。
こんな現象を心理学では
「作業興奮(さぎょうこうふん)」と呼ぶ。



そこで結論である。

「やる気」を起こすためには「やる」しかなかったのだ。


「なんだ,そんなことか。
今回のまくべんもあまり役に立たなかったな。
まくべんも最近質がオチタんじゃない?」


そんな声が聞こえてくるような気がする。
(最近,働き過ぎだろうか・・・幻聴かもしれない。)

とんでもないのである。

「やる気はやらなきゃおこらない」
それがわかっただけでも大収穫である。


「やる気が起こらないからやる気が出るまで待とう・・・」
そんな考えは,全くのムダだったのだ。
まさに待ちぼうけ状態だったのである。
大損だったのである。



 それを踏まえた上での,
やる気の起こらない人専用の勉強法がある。

「ダラダラ勉強法」名付けて「ダラ勉」である。



ダラ勉は「やる気」を起こすための勉強法である。
やる気さえ起これば,後は普通の勉強に切り替えれば良いのである。

では
「ダラ勉」の始め方と内容を紹介していこう。

@ ダラダラ勉強の
最大のポイントは「始めるタイミング」である。
ここだけはキビシクいきたい。
「ダラ勉」開始のタイミングは,「家に帰り着いてスグ」である。
これだけはどんな例外も認めない。
部活で遅くなろうが
汗臭かろうが
お腹がすいていようが
見たいテレビが始まろうが
塾があろうが
帰り着いてスグである。

「ダラ勉」はそれほど多くの時間を必要としない。
帰宅後スグに机に向かって欲しい。


A 着席に成功したら,カバンから,今日勉強した教科の
教科書かノートを取り出す。
教科の順番はどうでも良いから,
少しでも好きな教科,
授業が印象に残っている教科から取り出してほしい。


B 「ダラ勉」だからダラダラやろう。
今日勉強した場所をパラパラめくって
ダラダラながめるだけでよい。
できれば今日の授業の様子を
思い出しながら
ダラダラやると効果的である。

C 最初の教科が終わったら,次の教科に移ろう。
パラパラダラダラやるのだ。

D パラパラダラダラやるうちに
「あれっ」とか「おや?」と感じる瞬間がある。
アナタの「やる気」が目を覚ました瞬間である。
その瞬間が大切なのだ。
決して逃がしてはいけない。
「あれっ」と感じたら,もう少しくわしく思い出してみよう。

E くわしく考え始めたら「ダラ勉」モードは終了である。
やる気は出ている。
普通の勉強モードにチェンジである。

F 「おやっ」と思う瞬間が最後までなかったときも
「ダラ勉」終了である。
風呂に入るなり,
夕食を食べるなりすればイイのだ。
ただし
次の日も必ず「ダラ勉」を続けることが大事だ。

第18手の「ゴロ勉」と組み合わせると効果倍増である。

健闘を祈る。


参考文献
池谷裕二 著
最新の脳科学が教える 高校生の勉強法
株式会社ナガセ●東進ブックス
ISBN4-89085-242-5 C 7037
2002/4/1発行 900円

  

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