第10手 最強の集中力はこうしてつかめ(2)
〜 キッチンタイマー集中訓練法 自宅編 〜



前回は授業中の集中訓練法の「+−法」を紹介した。
即実行した人は,すでに自分の集中力のアップを実感していると思う。
まだ試してない人は直ぐに試すべきである。
何のことかサッパリわからない人は,
「第9手」
を読むべきである。
(またまた,リンクなどをば張ってみるのである)



 さて,今回は自宅の勉強で最強の集中力をつけるための訓練方法を紹介する。

最初にことわっておくが,この方法は,「まくべんオリジナル」ではない。
元NHKアナウンサーの吉田たかよし氏が考えた方法で,
その名も
「キッチンタイマー集中訓練法」という。



自宅での勉強で集中するのは大変難しい。
授業中なら先生がいて,学習意欲に燃えるライバルがいる。
「+−法」程度の簡単な方法で集中することができる。

しかし,自宅では自分一人である。
うっかり,「ボー」っとし始めたら,10分でも20分でも「ボーーーっ」とする危険性がある。
中には一時間以上も「ボーーーーーー」っとしている強者もいるだろう。



「私は毎日2時間は勉強しているのに,なかなか成績が上がらない」
という人がいる。
そんな人のほとんどは,2時間のうち十数分程度しか集中していない場合が多い。

だから,自宅での集中訓練は授業中に比べ,ちょっと複雑で困難になる。

努力しても直ぐには結果が出ない。
最低でも2週間くらいはかかってしまう。

それほど自宅での集中訓練は難しいのだ。
 これから先は,心して読んでもらいたい。



【キッチンタイマー訓練法】

その@


最初に家の人が料理に使う「キッチンタイマー」
(クッキングタイマーと呼ぶこともある)を1つ準備する。
台所に無ければ,1分単位の時間が計れるタイマーなら何でも良い。
音が出ることが条件である。
ただし操作があまり複雑なものはダメである。
それも無ければ
購入することをお勧めする。
100円ショップやスーパーで売っているのだ。


そのA

次に左のような採点表を用意してほしい。


   1R 2R 3R 4R 5R 6R 7R 8R 合計
1月1日 16
1月2日 16
1月3日 15
1月4日 18
1月5日 17
1月6日 16
1月7日 20


そのB


勉強を始める前に,キッチンタイマーをセットする。
最初は15分くらいが良い。


そのC

タイマーをスタートさせていよいよ勉強開始である。
いつも通り,普通に勉強するのだ。


そのD

15分経過するとタイマーがピピピ・・・と鳴り出す。
(15分にセットしたから当たり前である。)
(14分くらいで鳴り出すようなら,交換した方がよい。)


ピピピを止めて,自分の集中度を採点する。


 「バッチリ集中できた」3点
 「少し油断があった」 2点
 「少し集中できた」  1点
 「集中できなかった」 0点

それを「1R(ラウンド)」に書き込むのだ。


そのE

書き込んだらタイマーを
リセット・スタートして第2ラウンドへ突入するのである。


そのF

後はこの繰り返しである。
勉強が終わったら,その日の合計点を出しておくのだ。



この訓練を3日程度続けてみる。
自分の集中力がアップしてきたと感じる人は,そのまま2週間続けるとよい。

しかし
思うように集中力がアップを感じない人は
15分のタイマーを12分に切り替えて訓練を続けると良い。

それでも効果を感じない人は10分にする。

3日間続けて,再び考えてもらいたい。

調子が出てきた人はタイマーの時間を増やしてもよい。

調子の出ない人は,もう一週間続けてみる。

継続は力である。
集中力は必ずアップする。


そして
いつか
タイマーがなくても集中することができるようになれば
訓練は終了である。


また,訓練中に採点表を壁に貼り,折れ線グラフにしてみるのも良いだろう。
自分の努力が「目に見える」というのは何より励みになるものである。
壁の張り紙の効果を甘く見てはいけない。
結構,キクのである。
これについては,後日,書くことにするのだ。


今夜から実行してほしい。
実行だけが強い自分(集中力)をつくるのである。


参考文献
吉田たかよし 著
不可能を可能にする最強の勉強法 究極の鉄則編
PHP
ISBN4-569-62582-7 C0095
2003/4/2発行 1300円

  

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