過日、近くのスーパーに山野草を商う店が3日間臨時的に店開き
していました。その店の方は静岡県浜松市の山野草専門店の方でした。「オキナグサが豊橋に自生しているとの新聞記事が
ありました」などと話しかけましたところ「オキナグサなら佐久間町にも自生している」と答えてくれました。
そこで貴殿著作の中にも佐久間町に自生している旨が紹介されていることを話したら、「佐久間高校近くの堤防一面に
自生している」と話されました。佐久間支所に問い合わせたところ、「佐久間町の浦川小学校・中学校(2校ともにこの春廃校)
の近くの天竜川の支流・相川の堤防に多数生えていることは間違いない」
との返事を頂きました。
早速、出かけて確かめてきました。確かに群生していました。群生は初めてで圧巻でした。雑草を刈り取り、大切にされて
いる姿がありました。近くの立て札に『オキナグサを採集しないでください。佐久間町山野草保存会』とありました。
駅前の店で尋ねたところ、『佐久間町の山野草』という本を持ってきて見せながら、山野草保存会の会長さんの名前を
教えてくれました。帰宅してから電話しましたところ、「山野草保存会の会員で世話しているから現在の姿がある。悲しい
衰退の傾向にあったのを何とか会員の努力で保存が成功しつつある。」とのことでした。ですから「完全な自生と言い得るか
どうか?」などとも話されていました。
しかし、『中部天竜』駅前の路傍には1株でしたが自生を見かけました。また、あちこちで1株2株を見かけました。
ですから、確かに佐久間町浦川地区には自生しています。群生しているかとなりますと疑問ですが・・。電車で出かけた
ので行動範囲が限られ、最初の「佐久間高校近くの堤防一面の自生」は結果的に割愛してしまいましたが、現地の情報と
しては『生えている』とのことでしたから間違いないでしょう。時期的には3月初め頃から咲き出すとのことで安城より
早く咲き出すことを知りました。
オキナグサの恩恵で、久し振りの電車の旅と山村に生活する人達の親切さ、親しめる笑顔、温かな声掛けなど貴重な
体験をすることができました。
余談ですが、浦川駅前の雑貨屋さんは、店を閉じて(入り口のシャッターを下ろして)山野草を保存育成している山の
斜面まで案内して下さいました。安城では体験出来ない親切です。『旅は道づれ』以上の得難い貴重な体験を、そして
人情を味わうことが出来ました。また、昼食の小さなラーメン屋さんで会話した村の人達に再度出会ったら「見つかった
かい?」と、わざわざ車を止めて温かな声さえもかけてくれました。人情の機微にも触れ体験することが出来ました。
あれもこれも、すべては貴殿から頂戴しましたオキナグサの種子がスタートでした。厚く感謝申し上げます。(2007.4.21)